質屋でお金を借りるメリットと仕組みを解説!金利無料で質入れが可能?

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質屋でお金を借りるメリットとデメリット

メリットデメリット

質屋は古くからある金融サービスの一つで、世界各地でとても長い歴史を持っています。質屋のシステムは古代中国から伝わり、遣唐使の時代に日本に紹介されたと言われています。質屋は品物を担保にお金を借りる「質入れ/質預かり」というサービスと、品物を直接買い取る「買取」という二つのサービスを提供しています。これらのサービスは銀行や消費者金融のように信用情報をもとにした審査を行うわけではなく、担保となる品物(質草と呼びます)の価値に基づいて融資を行うため、現金を手に入れるまでの手続きが比較的簡単で迅速です。この仕組みは、法律に基づき運営されており、安心して利用することができます。

質入れと買取の違い

違い

質入れの特徴

質入れ/質預かりとは、お客様が質屋に品物を預け、その価値に応じたお金を借りることができるサービスです。質屋はその品物を担保として保管し、お客様からの返済が完了した時点で品物を返却します。万が一どうしても返済が出来なかった場合は取り立てや督促などは行われず、担保品が質屋所有となる質流れによって品物が売却されます。質入れの主な特徴は以下の通りです。

  • 借入:品物を担保に現金を借りることが出来ます。
  • 返済:一定期間内に借り入れた元金と、期間内に発生する利息を返済することで担保となる品物を取り戻すことが出来ます。
  • 査定:品物の価値に基づいて融資額が決定されるためお客様の信用情報などは一切関係ありません。
  • 利息:担保品の金額に応じて利率が決まり、融資期間に応じて月利が発生します。
    ただし、この利息を0円で借入できる方法がありますので、後ほど詳しくご説明します。
  • 担保:金やプラチナなどの貴金属やブランド品、腕時計、その他ジュエリーやバッグなど、比較的小さく価値が高いものが担保品として利用されます。実際に取り扱っている品物はお店によりますので事前に確認しましょう。

買取の特徴

買取とは読んで字の通り、質屋にお客様が持ち込んだ品物を買い取ってもらうことです。質入れとの違いは、返済や利息の支払いが無いことで、品物を売却した時点で現金が手に入ります。買取の特徴は以下の通りです。

  • 現金化:品物を売却した時点ですぐに現金を手に入れることができます。
  • 査定:品物の価値に基づいて買取金額が決まるため、質入れ同様にお客様の信用情報は関係ありません。
  • 返済不要:買取の場合、手にした現金の返済をする必要はないため利息も発生しません。

質屋と買取店の違い

質屋と買取店は共に買取りサービスを行っていますが、質屋だけの特徴があります。それはお金を借りることができるということです。質屋と買取店の違いに関して詳しくは「質屋と買取専門店の違い:お得な査定額になる唯一の方法とは?」に記載してありますのであわせてご覧ください。

質屋を利用するメリットとデメリット

メリットデメリット

質入れのメリットとデメリット

質入れはこれまでにもご説明した通り、信用情報に基づいた審査が不要です。そのため、金融機関などにお勤めで自身の信用情報に傷をつけたくない方、もしくは信用情報がブラックになってしまっている方、限度額までクレジットカードでキャッシングをしてしまっている方でも気軽にお金を借りることができます。そして、担保として預けた品物を取り戻すことができることも質入れの大きなメリットであり、即日現金を手に入れることができるため、急場の資金にも対応することができます。

質入れのデメリットは利息が高いことです。質屋の利息はカードローンや消費者金融の金利と比べると高めに設定されており、一般的に月利は0.95%~9.0%となるため、短期間での返済が推奨されます。質屋の利息は月利で計算されることが一般的です。例えば、5万円を月利7%で借りた場合、1ヶ月の利息は3,500円となりますので、返済期間が長引くと利息を支払う負担が大きくなります。この利息は質屋によって異なるため、複数の質屋を比較してから利用することが重要です。また、返済ができなかった場合は担保品の所有権が質屋に移る、質流れとなってしまうため、質に入れた品物を失ってしまうというリスクがあることにも注意が必要です。

買取のメリットとデメリット

買取のメリットは質入れ同様に品物を売却した時点で品物の所有権が質屋に移るため即座に現金を手に入れることができることです。また、返済をする必要もないため、金利等の負担もありません。

買取のデメリットは一度売却してしまった品物は後から必要になったとしても取り戻すことができないことです。大手の質屋などは自社で買取を行った品物を独自のwebサイトやホームページ、または店舗で販売している場合があります。その際は売却した品物を取り戻すことが出来ますが、市場価格を支払わねばならないため、店頭で質屋に買取ってもらった時の金額より必ず割高になってしまいます。また、買取査定額は市場価格に左右されるので、例え高価な品物であっても自分が期待している価格にはならない場合もあります。査定額も質屋によって異なるため、いくつかも質屋を比較してみても良いでしょう。

このように質屋のサービスには、「質入れ」と「買取」の二つがあります。それぞれにメリットとデメリットがあり、利用目的や状況に応じて選択することが重要です。質入れは返済が必要ですが、審査不要で即日融資が可能な点と、期限内に完済した場合は預けた品物を戻してもらえる点が魅力です。一方、買取は返済の負担がなく、即座に現金を手に入れることができますが、一度売却した品物を取り戻すことはできません。できればこれら質屋のサービスを利用する前に、口コミや評判などを参考にし、買取を選択するのであれば「適正な査定額」を提示してくれる質屋選びをすることが、また、質入れを選択するのであれば「利率」を事前に確認して、店舗の規模や取り扱い品目も考慮し、信頼できる店舗を選ぶことが大切です。

質屋の借入:仕組みやカードローンとの違い

借入の仕組みと違い

質屋で借入ができる仕組みは品物を担保にすることであるとお伝えしました。一般的な質草(担保品)はダイヤモンドや金などの貴金属、ブランド品、時計、宝石、アクセサリー類などのジュエリー、カメラなど、小さくて価値の高い物が好まれます。そのため、人々は質屋に対して「高価なものの売買を行うところ」であったり「高価な動産を持っている人々が行くところ」というイメージを持っている方も少なくはないでしょう。事実、ウェブサイト上の質屋の記事を見ても、質屋が取り扱う品物は決まって高価な物であることが多く掲載されています。これらのイメージが多くの人々に定着しているため、ノーブランド品や一般的な価値の低いもの、日用品しか持たない方々はこれらの品物を買い取ってもらい、お金を手にする手段の一つとしてリサイクルショップなどに足を運んでいます。

また、担保にしたり売買する品物を全く持たない方などが急場の資金に対応するために消費者金融やカードローン会社などに利用の申し込みを行ったりしているのではないでしょうか。そこでここでは初めて質屋を利用しようと考えている方に対して、「質屋でお金を借りる方法」についての具体的な情報をお伝えします。質屋での質入れや査定、返済などの基本的な仕組みや流れと、カードローンなどとの違いがわかるようになります。

質入れの流れ

流れ

1. 品物の持ち込み:まず、質入れを希望する場合の手順としては、質屋に借入希望の品物を持ち込みます。買取の場合は宅配や配送、出張サービスを展開している質屋もありますが、質入れの場合は質屋の店舗に直接赴くことが一般的です。

2. 査定:質屋の専門スタッフが品物を査定し、その価値を確認します。質入れの査定額は買取価格の7~8割の金額で、品物の市場相場価格や品物の状態、付属品の有無などが考慮されます。時計、ブランド物などは付属品が全て揃っている場合は高額査定の対象になりますし、ダイヤモンドなどは鑑定書が付いるものなどが高額査定の対象となります。そしてここでお伝えしておきたいことは、質屋が取り扱う品物はこれらの高額な品物以外にも、スマートフォンやゲーム機、工具なども担保として預かってもらえるのです。そのため少額の融資を希望する方でも安心して利用することができるのです。

3. 融資額の提示:査定が終わり次第、品物の価値に基づいた融資可能な金額が提示されます。ここで提示される金額はその品物で融資可能な限度額であるため、必要で無い場合は全額借りる必要はありません。例えば、ロレックスの時計を預けて100万円の金額が提示されても、10万円だけ借りることは可能で、借入期間内に更に必要になった場合は限度額の100万円以内であればいつでも追加融資を受けることが可能です。当社では質預かりは一口3,000円から可能で、1,000円単位で借入額を自由に決めていただくことができます。そのため、スマホを預けて10,000円の査定価値がついた場合は3,000円〜10,000円の間で1,000単位で必要な金額を設定することが可能なのです。ただし、金利は融資金額に応じて変わりますので事前に必ずご確認ください。

4. 契約:提示金額、融資金額にお客様が同意すれば、契約が成立します。この際の契約書は質札と呼ばれ、質札には借入額、利息、返済期限、担保品、品物の点数などの詳細が記載されます。返済期限は通常3ヶ月で、最終返済日のことを質屋用語で流質期限と呼びます。この流質期限を過ぎても元金と金利が返済できない場合は担保として預けた品物の所有権は質屋に移り、質流れによる品物の売却で質屋は貸付金の回収を行います。ただし、流質期限までにかかった金利分のみを支払うことでこの期限を月単位で伸ばすことができます。このことを質屋用語では利上げと言います。当社では流質期限に1ヶ月分の金利を入れていただければ1ヶ月、3ヶ月分の金利を入れていただければ3ヶ月と、流質期限に支払っていただいた月利分、流質期限を延長することができます。

5. 現金の受け取り:契約が完了すると、即日現金を受け取ることができます。この際質札も同時に渡されますので失くさないように保管しましょう。仮に完済期日までに質札を紛失してしまった場合、品物を戻すことが出来ないかというとそうではありません。紛失した旨を質屋にメールや電話などで連絡し、各事業者からの対応を聞いてみましょう。

以上が質入れの流れです。初めての質屋の利用を検討している方に向けての情報ですので細かくご説明しましたが、基本的には身分証明書と担保となる品物があればどなたでもご利用いただくことができます。では次はカードローンと質屋の違いについて詳しくご説明していきます。

カードローンとの違い

カードとの違い

審査の違い

質屋で借入をする場合、品物という担保があるため、信用情報機関にアクセスする審査は不要です。そのため信用情報に傷をつけたく無いという方や、信用情報に不安がある方、自己破産や債務整理をしている方、または過去の支払いで延滞履歴がある方などでも利用することができます。一方でカードローンは信用情報機関を通じた審査が必要です。借入をする方の信用スコアや収入、他社からの借入状況などに基づいて審査や信用調査が行われ、その結果次第では借入が困難な場合もあります。

借入限度額の違い

質屋で借入を行う場合の借入限度額は担保の品物の価値に完全に依存します。品物が高価であれば高価であるほど借入の限度額は上がります。カードローンの場合は利用者の年収が借入限度額に大きく影響します。日本の貸金業法に基づく総量規制では、年収の3分の1を超える借入は制限されており、その他過去の借入履歴や返済実績などの信用情報が考慮されます。また、その方の職業や勤続年数、家族や居住形態などの個人属性が審査に影響を与えます。一度設定された借入上限額は利用実績や返済状況などに応じて引き上げられることもあります。

利用にあたっての手軽さ

質入れの利用は質屋の店舗に品物を持ち込む手間がありますが、数分で審査と融資が行われるためすぐに現金を受け取ることが可能です。カードローンの場合は金融機関やローンの種類によって異なります。プロミス、アイフル、アコム、レイク、モビットなどの大手金融機関の審査は最短3分〜30分程度かかることがあり、審査に通過すれば即日融資が可能な場合が多いですが、審査に通らなかった場合は融資対象外となり、借入が出来ない場合があります。銀行のカードローンの審査時間は早ければ2日、場合によっては1週間〜10日程度かかることがあり、融資までには審査結果が出た翌営業日から2週間程度かかることがあります。

利息と返済の違い

質屋の質入れの利息は月利で計算され、借入金額によって利率が変わります。一般的な期限は3ヶ月で、月々の金利の支払いも可能で、3ヶ月後にまとめて支払うこともできます。質屋によっては毎月元金を少しずつ返済することも可能で、借入残高を早く減らして利息の負担を軽減することができます。カードローンの場合利息は年利で計算され、長期間にわたって借入金を返してゆくことが可能です。約定返済という毎月一定の金額を返済するスタイルが一般的ですが臨時収入などが会った時などに追加で返済する繰上返済も可能です。

質屋とカードローン、どちらがどのように良い?

質屋には審査が無く、あくまでも品物の査定のみで、事務手数料などは一切かかりません。また、質屋で借入をしたという個人情報はどこにもバレずに済みますので、借入履歴などの信用情報を気にするかたにはぴったりの選択肢です。その分金利が高く設定されているため長期間の借入には向きません。ただし、一度質入れして完済した場合、全く同じ品物で再度借入をすることができます。もちろん品物の状態が変わらない限り査定額も変わりませんので「この品物を預ければこのくらいの金額が借りることができる」という心のゆとりができます。これらのことから、質屋の利用は短期間の借入で、きちんと返済の計画を立てられるという性格の方には向いていますが、計画性が無かったり、期日などを忘れっぽい人には不向きかもしれません。

カードローンは信用情報と収入に基づいての審査がありますが、高額な借入が可能で担保も不要です。金利も低く毎月の返済は固定であるため自動的に返済は計画的になります。ただし借入の履歴が信用情報に残ってしまうことと、信用情報の内容次第では借入が出来ない可能性もあります。そのため、カードローンは自分で返済計画を立てるのが苦手な方や、長期的に返済をしても問題ないという方には向いていると言えるでしょう。

質屋とカードローンの比較まとめ

質屋とカードローンのどちらを利用するかは、借入の期間、目的、自身の状況に応じて選択することが重要です。担保となる品物があり、急な資金調達をしたい場合は質屋を、計画的に高額の借入を希望する場合はカードローンを検討すると良いでしょう。質屋を利用する場合は信頼できる質屋を選ぶようにしましょう。質屋を運営するには質屋営業法に基づいてその所在地を管轄する公安委員会の許可を受けなければなりません。許可を受けた質屋は公安委員会から「〜公安委員会 第〜号」という登録番号が発行されます。この登録番号がホームページやwebサイトなどに記載されておらず、営業所などにも掲示されていない質屋は違法です。そのため、質屋許可番号や古物商許可番号の有無を確認すると失敗しないでしょう。

カードローンを利用する場合は金利と返済条件を比較して最適なプランを選択することが大切です。このように質屋もカードローンもそれぞれにメリットとデメリットがあるため、自身の状況やニーズに合わせて賢く利用することをおすすめします。

なお、リサイクルショップと質屋の詳しい違いについては「質屋とリサイクルショップ、買取店の違いを質鑑定のプロが紹介」で詳しく解説していますのであわせてご覧ください。

質屋は審査なし?手つづきの流れとコツ

審査なし

ここでは質屋のサービスを利用する際の審査基準と必要な書類についての詳細な情報を紹介します。ここまででもお話したように質屋にその方の信用情報や審査などはありませんが、身分を証明する書類が必要です。初めて質屋を利用する際に、その日に現金を手にすることができると期待して質屋を訪れたのに、融資が受けられなかった、という結果にならないよう事前に準備をするべきものについて詳しくご説明します。

質屋の査定基準

査定基準

質屋ではお客様らの担保となる品物の価値を査定します。査定の際に含まれる基準は以下の通りです。

1.物品の状態:傷や汚れが少なく、良好な状態であるほど品物の評価価値は高くなります。

2. ブランドやメーカー:ブランド物は季節に応じたモデルが存在し、流行りすたりがありますが、ロレックスやオメガなどのブランド時計やシャネル、エルメスなどのバッグ、カルティエやハリーウィンストンなどのジュエリーなど、ブランド物や高級メーカーの商品はいつの時代も高額査定の対象です。

3. 付属品の有無:商品の箱や保証書、説明書、その他付属品が揃っていると査定額が上がることがありますので、捨てずにとっておきましょう。

4. 市場の相場:ロレックスなどは物によっては数年前から上昇傾向にありますが、昨今のキャッシュレス化の影響でブランド財布などの買取金額は下落傾向にあります。このように査定時の市場相場も金額に影響されます。また、同じ商品であったとしても時期やこれらの市場動向によって査定額が異なります。

質入れに必要な書類

必要書類

質入れに必要な書類は健康保険証、運転免許証、パスポートなどの公的身分証明書と担保となる品物だけですが、品物の保証書や購入証明書、鑑定書などがあると査定はよりスムーズに進みます。

手続き上のコツ

コツ

質屋における質入れサービスを利用する上での流れは先ほどお伝えしましたが、各流れの中でのちょっとしたコツについて、実際の質屋に務めるスタッフからアドバイスをさせていただきたいと思います。

1. 品物の持ち込みの際のコツ:一般的に質入れを希望する場合、査定も融資も質屋に直接訪れなければいけないケースが多いのですが、買取りはオンライン査定を行っている質屋が多いです。そして、質入れの査定額は買取金額の約8割程度のため、事前にスマートフォンを使用したオンライン買取査定を行ってもらい、質入れをした際に借りられる金額の目安などを知ることが可能です。ただし、写真では見えなかった傷などがある場合は査定額が下がることもありますので、あくまでも参考の範囲にとどめておいた方が無難です。

2. 査定を受ける際のコツ:お客様が質屋に持参した品物を担当者に提示して査定を受けます。その際、品物の状態が綺麗であれば綺麗であるほど査定の金額が上がる可能性があります。とりわけ、工具など建築現場などで使用するものを質入れする際は、おがくずなどは取り除いておいた方が良いです。また、ケースや付属品の有無も査定額に影響する可能性がありますのでご自宅にある場合は査定の際に一緒に提出するようにしましょう。

3. 契約の際のコツ:提示された融資額に納得した場合、公的身分証明書などを質屋に提示し、契約となります。この時に質屋から質札と呼ばれる商品の預かり証が発行されます。この質札に記載されている流質期限(担保となる品物の所有権が質屋に移る期限)が、質屋の定休日や土日などにかぶっている場合はどうしたら良いのかを質問してみましょう。大抵質屋側から、流質期限が定休日や祝日などに重なっている場合は前倒し、後倒しなど日にちを指定してくれるはずですが、経験の浅い担当者などの場合はそこまで気が回らないことも考えられます。

4. 現金の受け取りのコツ:上記質札と共に現金が即座に手渡されます。質入れした品物があまりにも高額なものである場合はセキュリティ上、口座振込になることもありますし、高額な現金を持ち帰るのが心配だという方にも振り込みで対応をしてくれるケースがありますので、希望があれば伝えてみると良いでしょう。

質入れに関するよくある質問

Q&A

質入れに関するよくある質問をいくつかご紹介します:

1. 「質入れの利用に年齢制限はありますか?」

多くの質屋では、20歳以上の方が利用対象ですが、東京都など一部の地域では18歳以上であれば利用可能です(高校生は利用できません)。未成年者は基本的に質屋を利用できませんが、親権者が代理で手続きを行う場合は可となる場合があります。

2. 「どのような物品が質入れできますか?」

貴金属、ブランド品、電子機器、ジュエリーなどが一般的ですが、質屋によってはパソコン、スマートフォンや工具なども取り扱う場合があります。取り扱う品物は質屋にとって異なるため、自分の手元にある品物が査定対象となるかどうかは事前に電話などで確認しておいた方が良いでしょう。

3. 「返済ができない場合はどうなりますか?」

質屋における返済が出来ないという状態は2パターンあります。一つ目は元金も金利も返済出来ないという状態です。この場合は質入れした品物は質屋の所有物となり、質屋はこれを売却することで融資金額の不足分を回収します。二つめは流質期限が来た時に元金と利息全て支払うことは出来ないが、利息分だけであれば支払えるというケースです。この場合、流質期限をここから最大3ヶ月間伸ばすことが出来ますので、その間に金策をし、支払える時に元金分とそれまでにかかった金利を支払えば質入れした品物を取り戻すことは可能です。また、質屋によっては返済の猶予や分割返済の相談が可能な場合もあります。ただし、カードローンなどとは異なり、日割り計算などを行っている質屋はほぼありません。

4.「質入れする品物として車などを預けることは出来ますか?」

はい可能です。車を担保として預かる質屋は存在します。ただし、車を担保にした融資をする業者は質屋営業法ではなく貸金業者です。そのため、利率などが異なります。中には悪徳な車金融業者も存在していますので注意が必要です。

質屋の手数料は?無利息でお金を借りる方法

手数料と利息

銀行のカードローンや消費者金融からお金を借りる時、または不動産などの土地や建物を担保に住宅ローンを借りたりする時には事務手数料や印紙代という費用が発生しますが、質屋のサービスの利用には手数料は一切かかりません。

質屋の手数料

手数料

質屋に品物を預けると、質屋は預かった品物を、預かり時の状態を保証するべく鍵のついた倉庫に保管する義務があります。これを質屋用語で質蔵と言い、質蔵には盗難防止に有効な堅牢な施錠を施さねばならないという規定があります。しかし、質蔵で品物を預かるからといって手数料が発生するわけではありません。また、品物の鑑定や査定の費用もかかりませんので、査定額に納得出来ない場合は品物を持ち帰ることもできます。つまり、質屋で手数料は一切かかりません。お客様が負担するのは金利のみです。そして、いくつかの質屋が行うキャンペーンを利用することでこの金利が0円、つまり借入金額のみ返済することができるのです。

質屋の金利と期間の数え方

金利

 質屋でかかる金利は質屋営業法により月最大9%と定められています。年率に直すと109.5%とカードローンや消費者金融などと比べると高く設定されています。そのため短期間での借入が推奨されることはここまでで何度もお伝えしてきました。ただし質屋の金利は事業所によって異なり、9%までの枠の中で一般的には5万円以下は9%、10万円以下は8%、100万円以下は3%など、融資金額に反比例して利率が下がるように設定されています。月利が発生する日にちの数え方は2種類あり、暦月計算と満月計算と呼ばれます。暦月計算とは、借入した月の月末までを1月と数える数え方で、7月10日に借入をしても15日に借入をしても25日に借入をしても1ヶ月目は「借入日からその月の月末まで」です。そのため、暦月計算を導入している質屋の場合は月の初めに行った方が良いということになります。一方満月計算とは、質入れした日にちを基準に、次の月の同日までを1ヶ月と数えます。つまり、7月10日に質入れをした場合は8月10日までが1ヶ月なので、7月11日に2ヶ月目の金利が発生します。7月15日に質入れをした場合は8月16日から2ヶ月目の利息が、7月25日に借入をした場合は8月26日から2ヶ月目の利息が発生するというものです。多くの質屋で満月計算を利用しており、当店でも満月計算を採用しています。

無利息でお金を借りる方法とは

無利息

カードローンなどや消費者金融ではよく初月30日間利息無料のキャンペーンなどを設けているところが多いですが、質屋も新規顧客向けに無利息期間を設けている場合があります。先にご説明させていただいたように、カードローンや消費者金融は信用情報や収入による審査があるように即日現金を手にできない場合もあります。しかし質屋は品物があれば借入をすることができます。さらにこの無利息期間中に返済を行えれば利息を支払うことなく借りた金額を返済することができ、現在当店でもこの初月金利無料のキャンペーンは全ての方に適用させていただいています。

無利息で借入を行う具体的なシミュレーション

シミュレーション

質入れの返済期間は1ヶ月〜3ヶ月程度です。そして、この期間内に借りた金額、元金と利息分を返済すれば担保として預けた品物が手元に戻ってきます。例えば、ロレックスを質入れし100万円を7月10日に借りた場合、当社では3%の金利がかかりますので1ヶ月目の金利は3万円です。しかし8月10日までにご返済いただいた場合金利は一切かかりません。つまり、100万円を借りて1ヶ月以内に100万円の返済をするだけで預けた品物が手元に戻るということです。そのため、短期的に資金が必要な場合でかつ信用情報にも傷がつかず、消費者金融やカードローンの利用を断られた方でもお得にご利用していただくことができます。

仮に2ヶ月かかり、9月10日にご返済いただいたとしても1ヶ月分の金利3万円しかかかりませんので按分すると1ヶ月1万5千円、月利1.5%、3ヶ月間お預けいただいた場合は金利の合計が6万円ですから按分すると月の金利は2万円、月利2%で借入を行うことができるということです。是非この機会に名古屋の質屋金蔵(キンゾー)をご利用ください。

質屋では即日いくらまでお金が手に入る?

即日いくらまで

質屋をご利用いただく方は個人の方も会社などを運営している法人、企業の方もいます。また、質屋にお持ちいただく品物も小物1点からブランド物や工具複数とその品数、種類も様々です。当店の質入れをご利用される方で最も多い金額帯は150,000円で、最大10,000,000円までの融資が可能です。お持ちいただく品物は比較的小さくて価値の高いものが多いですが、工具などでの小口のご融資も対応可能です。質預かりは一口3,000円から、1,000円単位で自由に価格を決めていただくことができます。

このようにカードローンや消費者金融とは異なり、借りられる金額はその人の属性や信用情報、返済能力などにかかわらず、質入れする品物の種類とその市場価値によって融資額が決まり、高価な品物ほど高額な融資を受けることができます。各質屋には独自の査定基準があるため融資額が異なる場合があり、同じ質草(品物)でも評価価格が変わる場合があります。しかし、質入れの場合はあまりこの評価額は関係ありません。その理由は、質入れの場合買取とは異なり、品物の評価価格がその人の必要な金額を満たしている場合、どこに預けても影響は無いからです。どのようなことかというと、5万円が必要な方が7万円の評価価値のあるiPhoneを持って質屋A、B、Cの3店舗を訪れたとします。質屋Aでは5万円、質屋Bは6万円、質屋Cは7万円の評価がついたとしても必要な金額は5万円ですからどこに預けても変わりはありません。最も大きく影響するのは利率です。質屋Aは評価額は低いのですが8%、質屋Bは8.5%、質屋Cは9%である場合、いくら評価額が高くてもこの方は質屋Aで借入をした方が良いということになります。

この点において初月利率完全無料のサービスを提供している質屋が自宅の近くにあると非常に便利でしょう。もし、初月利息0%のサービスを提供している質屋が自宅から遠かったとしても、1ヶ月の金利分が2往復分の交通費を圧倒的に上回る場合は少し遠出をしたとしてもメリットはあると言えます。

先ほどの例で説明すると、最も金利の高い質屋Cが初月無料のキャンペーンを行っていた場合、5万円を3ヶ月間借りた利息は9,000円ですから、按分するとひと月6%の金利計算になり、AよりもBよりも圧倒的に安い金利で借入ができるということになります。

金額別おすすめの質に預ける品物は何?

オススメ品

ここでは当社で取り扱いのある品物と金額の目安をお伝えします。

金で10万円を借りたい場合

金

金を質入れした場合のご融資額は金の重さ x 金相場の92%です。例えば7月10日の金相場は1kgバー建て1g当り13,422円です。そのため、10gの金をお持ちいただいた場合の融資価格は123,482円となります。

プラチナで5万円を借りたい場合

プラチナ

プラチナを質入れした場合のご融資額も金と同じくプラチナの重さ x 金相場の92%です。そのため7月10日のプラチナ相場は1kgバー建て1g当り5,566円ですから、10gのプラチナをお持ちいただいた場合の融資価格は51,202円となります。

ロレックスで100万円を借りたい場合

ロレックス

ロレックスは市場でも人気が高くスポーツモデルなどは買取価格が100万円を超えることも珍しくありません。各モデル別の価格推移を見ても2023年から2024年にかけてその価格は右肩上がりに上がってきています。そのためモデルにもよりますが相場次第ではロレックスで100万円の融資は比較的容易であると言えるでしょう。

iPhoneで8万円を借りたい場合

iPhone

人気のiPhoneはモデルが新しければ新しいほどその価値も高くなります。新品未使用のiPhone15 Pro MAXモデルは一般的な買取価格が20万円を超えることもあります。そのため、新しいモデルのiPhoneで使用感があまりないものであれば5万円〜8万円の融資を受けることができます。ただし、スマートフォンは日常的に使用するもののため、短期間でのお預けをおすすめします。

工具で2万円を借りたい場合

工具

工具は一つ一つの評価価格は比較的低くなります。電動ドリルなどは数千円程度ですが、点数を多くお持ちいただくことで数万円の金額に達することは容易です。例えば1点3,000円の工具を7点ほどご用意いただけると2万円を借入することができます。

ブランド品で10万円を借りたい場合

ブランド品

ブランド品と一口に言っても様々で、バッグから財布、ネックレスや指輪なども含まれます。一流ブランドのものは1点で10万円の価値を持つものもありますが、大抵数万円程度の価値の品物のお取引が多いという印象です。そのため、まずは希望している借入金額10万円を先にお伝えいただき、お手元のブランド品を事前にいくつか査定させていただくと目標の値段に到達しやすくなります。なお、これはブランド品だけではありませんが、完済していただければ同じブランド品を何度も質入れしていただくことが可能ですのでお気軽にご相談ください。

質屋のまとめ:時期を選んで賢く利用しよう

まとめ

これまでのことをまとめると、まず質屋には質入れと買取の二つの方法があり、質入れとは担保品を質屋に預けて現金を借りる方法で、一定期間内に返済すれば品物を取り戻すことができ、買取は品物を売却して現金を得る方法で、返済の義務がありません。

質入れは審査が不要であるため、信用情報に不安がある方でも利用しやすく、即日現金が手に入るため緊急時に役立ちます。一方、質入れの欠点は利息が高いことであり、短期間での返済が求められます。また、返済できない場合は担保品を失うリスクもあります。

買取の利点は返済の必要がなく、即座に現金を手に入れることができる点ですが、一度売却した品物は取り戻すことができず、買取査定額も市場価格に影響されるため、期待した金額にならないこともあります。このように、質屋を利用する際には目的や状況に応じて質入れか買取かを選択することが重要です。

質屋での手続きはまず、身分証明書と担保品を質屋に持ち込み、専門スタッフが査定を行い、融資額が提示されます。提示された金額に納得すれば契約が成立し、即日現金が受け取れます。金利は質屋営業法により月最大9%と定められており、融資金額によって利率が変わることが一般的です。金利は月利で計算され、借入日から次の月の同日までを1月と数える満月計算を当店を含む大抵の質屋では採用しています。

質屋での借入金額は担保品の種類と価値に依存しますが、質屋によって査定基準が異なるため、複数の質屋を比較することをおすすめします。また、当店のように初月利息0円サービスを提供している質屋もあり、そのような質屋を活用することで、無利息でお金を借りることもできます。

質屋では一般的に、高価な品物ほど高額な融資が受けられますが、工具などの小口の品物でも複数点持ち込むことで数万円の融資が受けられることがありますのでどのような品物が質入れ可能かどうかは事前に質屋に聞いておいた方が良いでしょう。もしかしたら思わぬ品物を取り扱っている店舗もあるかもしれません。

このように質屋を利用する際には、信用情報に関係なく利用できる点や即日現金が手に入るというメリットがありますので、今すぐに金銭的な厳しい現状を脱したいという方には最適な選択肢の一つと言えるでしょう。初月利息無料サービスなどを利用して、計画的に賢く質屋を利用しましょう。