質預かりの利息計算方法について名古屋の質屋が徹底解説!
質屋と聞くと、「貴金属・ジュエリー・ダイヤ・宝石・アクセサリー類、時計、バッグ・財布・小物を売るところ」というイメージを持っている方が多いでしょう。実際、そのイメージは間違ってはいません。しかし、質屋のサービスは単に品物を売って現金化することだけでなく、「品物を預けて借入する」ことができる質入れ(質預かり)というサービスも提供しています。この質店が提供する「質預かり」とは、品物を手放さずに現金を手に入れられる便利なサービスで、利息の計算や契約期間(借入期間)など非常にシンプルで簡単なシステムです。
ただ、知識がなく不安に感じたり、難しく考えて質屋の利用をためらう方も少なくありません。そこで本記事では、質屋の「質預かり」というシステムについて、利息の計算方法、法律・規制、他の金融機関との違いや比較、支払い方法、期限内の返済が難しい場合など、名古屋の質屋 金蔵(キンゾー)の査定士が解説します。質屋のシステムや利息など重要なポイントを理解しておくことで、賢い資金調達が可能になります。
質屋の利息計算とは?
質屋の利息とは、質屋が提供するサービスの「質預かり」でお金を借りている期間に対して発生する費用のことです。
質屋でお金を借りる仕組みは単純です。品物を担保として質屋に預けるかわりに、担保となる品物の査定金額内のお金が借入できます。
ここでは、まず「質屋の利息」そのものがどのようなもので、どのように計算されるのかを説明します。質屋が提供する質預かりの特徴は、大きく以下のとおりです。
担保としての品物が必要
質屋では、担保(質物・質草)となる品物を査定し、そのお品物により貸し出すことが可能な金額をお伝えします。つまり、必ず質屋に預ける品物が必要です。
預かり品目の例は「金やプラチナなどの貴金属やジュエリー」、「ブランドの時計やアクセサリー・バッグや小物」、「iPhoneやiPad・カメラなどの電化製品」、「電動工具」も当店では対象で、品物の価値が高いほど大きな金額を借りることが可能になります。質預かりにおすすめの品物については「質預かりにおすすめの品を名古屋の質屋が紹介!こんなものでお金が借りられる?」をご覧ください。
審査は無く担保の価値
銀行や消費者金融などでは、申込者の信用情報や収入状況が最重要視されます。
一方で、質屋は「質物の価値」が全てです。そのため、信用情報に傷がある方、借入の履歴を残したくない方、今すぐに現金を必要としている方でも手軽に利用できるメリットがあります。
利息の特徴
一般的な金融機関などの金利「出資法」や「利息制限法」とは異なり、質屋の利息は「質屋営業法」で定められ、担保となる品物の評価額に基づいて設定されます。
通常の貸し出しとは異なるため一見複雑に感じますが、品物の価値(借入する金額)に対して1ヶ月あたりの利率が変わり、一般的な店舗では借入額が高額なほど利率が下がる単純な仕組みです。
借入期限と返済方法の選択
質屋の借入期限は3ヶ月間です。ただし、利息(1ヶ月分)のお支払いごとに、1ヶ月単位で期限を延長することが可能です。
多くの方は利息を1ヶ月ごとに支払いますが、返済時(3ヶ月以内)に元金と利息をまとめて支払うことも可能です。つまり、3ヶ月の期限が来るまでは必ずしも利息の支払や返済する必要がないということです。
また、当店では一度に返済が難しい方のために、経過分の利息を払いつつ、借入した元金を少しずつ減らしていくことも可能です。
以上のように、質屋でお金を借りる際には、必ず担保となる品物を預ける必要があり、無担保で借りることはできません。これはデメリットとも考えられますが、信用情報に一切関与せず品物の価値が全てという意味では、未来の借入(スマホの分割払い、車や住宅ローンなど)に影響を及ぼさず、過去の借入で信用情報に傷がある方や、消費者金融などの借入が困難な方、無職の方や年金暮らしの方、さらには収入による借入可能な限度額以上の現金を借りることも可能で、資金調達の手段として非常に有効かつ最適な手段といえます。質預かりの仕組みについての詳細は「質屋の質預かりは返済不要!その仕組みを名古屋の質店主が解説」をご覧ください。
質屋の利息計算方法
質屋でお金を借りるのに、重要な内容の1つが利息の計算方法です。利息は「借入額」と「利率」と「借入期間」の複数の要素が関わります。年利と月利の違い、計算の具体例、利息が返済の総額に与える影響についてご説明させていただきます。
- 利息計算の基本要素
- 年利と月利の違い
- 具体例で見る利息計算
- 利息が返済総額に与える影響
借入額 | 質屋に預ける品物の査定金額が、借入できる金額の上限になります。当店の設定では一口3,000円から1,000円単位で質入れが可能です。査定金額の範囲内なら、借入金額をお客様が自由に決められます。 |
質料 | 質屋で借入している期間1ヶ月単位でかかる費用のこと。利率は月利で表示されます。 |
利息 | |
金利 | |
流質期限 | 品物を預けてお金を借りられる期間は3ヶ月間です。期限内に返済か期限の延長をしなかった場合は、品物の所有権が質屋へ移ります。利息の支払いで何度でも期限の延長が可能です。1ヶ月分の利息に対し1ヶ月単位で期限を延長することができます。 |
借入期限 | |
返済期限 |
一般的に金融機関などが提示する金利は「年利」であるのに対し、質屋では「月利」で表示されます。たとえば、月利1%をと表記されている場合、単純に年換算すると年利は12%となります。
たとえば、1万円を月利9%で借りた場合、1ヶ月間にかかる利息は900円となります。3ヶ月後の場合は3ヶ月分の利息2,700円と元金の1万円を支払うだけで預けた品物を引取ることが可能です。計画的に元金を少しずつ減らすことで、利息の額を下げることも可能です。利息を減らしながら返済することで、より負担の少ない借入が可能となります。
質屋の利息は、元金(金額)に応じて利率が変動します。
元金が1万円と100万円の場合に、同じ利率だと100倍の利息になりますが、利用される方の負担を減らすためにも、元金が高くなるにつれ、利率が下がる仕組みになっております。
元金 | 利率 | 利息(額) |
---|---|---|
低い | 高い | 安い |
高い | 低い | 高い |
利率と利息 | |
---|---|
利率 | 元金に対して月単位で発生する利息の割合を(%)で表すこと |
利息 | 元金に対して月単位で発生する費用(金額)のこと |
元金と利率によっては例外もありますが、基本的には上記のように変化します。
質屋に限ったことではありませんが、長期的に借入すれば支払う利息の額は必然的に多くなります。そのため、借入から返済までの計画をしっかりと立てることが重要で、利息の負担を軽減・預けた品物を早く受け戻すことに繋がります。
以上のように、質屋の利息計算は月利で表され、返済の期限は3ヶ月間ですが、期間内であれば何度でも期限を延長でき、元金を少しずつ返済することで利息の総額を低く抑えることも可能です。
質屋の利息は法律によって規制されているため、安心・安全に利用できるサービスとなっております。
質屋についてさらに詳しく理解したい方は、質屋営業法の概要や利息の上限など下記にてご説明しております。
さらに詳しい情報と解説
質屋営業法上での金利の考え方
質屋営業法は、質屋が適正に営業するために定められています。この法律によって、顧客を保護し、違法な営業などが行われないように規定されています。
- 法律の目的
- 質屋が営業するための要件
- 営業時間や店舗運営の方法
- 商品の扱いと説明責任
質屋営業法の主な目的は、利用者を不当な損害から守ることにあります。店舗が守るべきルールや、貸付の上限金利に関する規定、取引の記録方法などが詳細に定められています。また、偽造品や盗品の流出を防ぐ目的もあります。
質屋として営業するには、質屋を営業する所在地を管轄する都道府県公安委員会の許可を得る必要があります。質屋営業の許可には申請者に係る書類の提出、法人に係る書類の提出、保管設備に係る書類の提出が必要です。その他にも、耐火や防犯の設備・基準を満たした保管庫の設置なども必須で、質屋を営業する前に警察が立ち合いの元、設備のチェックも行われます。
営業時間は、法律によって決められているわけではありません。そのため営業時間や定休日は地域のルールに従い質屋ごとに異なります。古くからある質屋では7・17・27と、7の付く日が定休日の質屋が多く、地域や店舗によっては曜日で定休日を定めているところもありますが、満月計算の質屋では曜日が定休だと、期限が休みの場合もあるため注意が必要となります。
なお当店は、質入れ・ご延長・受け戻しと、いつでも対応が可能な年中無休(10:00〜19:00)で営業しております。
質屋営業法に基づいた店舗の運営、預かった品物の保管、防犯設備も質屋を選ぶ際の重要なポイントです。
質屋は、ご契約の際にお客様の情報確認を行い、契約内容やお品物の詳細を店舗で記録・保存する義務があります。また、利率や期限など契約に関わる事項を店舗に掲示し、質札(預り証)の交付を通じて内容の説明責任を果たす必要があります。重要な内容になりますので不明点などあれば質問をしましょう。当店ではお客様から質問をいただいた場合、プロの査定士が詳しくご説明・ご案内させていただきます。
このように、質屋営業法の概要を知ることで、店舗が合法的に営業していることが確認できます。また、金利の面でも利用者にとっても安心して取引を行える環境が整えられています。
次は法律で定められている質屋の金利の上限についてご説明します。
質屋の金利の上限
質屋における金利には上限があり、これは法律によって定められています。金利の上限は質屋営業法の第36条によって年利109.5%と定められているため、質屋の金利はこの利率を上回ることはありません。明確なルールが定められているため、安心して利用できるようになっております。
- 一般的な利率と偽装質屋の存在
- 金利が高額になる条件
- 金利の設定と理由
- 店舗選びのコツ
質屋の金利の上限は年利109.5%とお伝えした通り、月利にして最大で約9%の範囲内で金利が設定されています。この利率を超える金利を請求することは「違法な高利貸し」つまり、ヤミ金です。
「偽装質屋」という言葉もありますが、質屋が違法な金利で融資をしているわけではありません。ヤミ金業者が価値のないものを担保として預かり、質屋の真似事をして高利で貸付を行うことです。もちろん質屋ではないため、高利なうえに催促や取立ても考えられますので、このような業者には十分な注意が必要です。
一般的に質屋の利息は借入金額が低くなればなるほど利率が上がります。
例えば、50万円までは4%、50万円以上は3%のように設定されているため、50万円の借入を行った場合、月の利息は20,000円ですが、100万円の借入を行った場合の月の利息は30,000円となります。30,000円の方が金額的には高くなりますが、利率で見ると50万円の借入を行うよりも低く抑えられます。質屋に限らず、長期的な借入は支払う総額が多くなりますので、計画的に利用しましょう。
銀行などの金融機関と異なり、質屋では「担保となる品物の価値の変動」と「保管や管理のコスト」を考慮、そして質屋での借入には返済義務がない点が大きく影響しております。
預かりの期間は延長しない場合3ヶ月間ですが、その期間中も品物の価値は常に変動します。例えば100gの金の場合、相場が1日で500円下がれば、100gだと5万円下がることになります。返済義務があれば、担保の価値が下がっても催促・取立てにより損はありませんが、質屋での借入に返済義務はありません。そのため価値の変動を見据えた査定と利息の設定がされています。
質屋によって異なる利率ですが、上記のことから「利率が低い質屋の場合、査定額も低い(預かり期間中に担保の価値が、貸した金額を下回るリスクが低い)」可能性が高いといえます。一方、「利率が高い質屋の場合、査定額も高い(預かり期間中に担保の価値が、貸した金額を下回るリスクが高い)」という考え方ができます。質屋の利率の上限は法律で定められておりますので、求めている内容によって好みが分かれるところになります。
質屋と古物商の許可があることは、お店を選ぶ前提の条件です。無許可・無資格の店舗には大切な品物を預けられません。
次に、来店しやすい店舗。品物を預けて借入する時、返済して品物を引取る時と最低でも2回は来店の必要があります。駐車場の有無や最寄駅からの通いやすさ、定休日や営業時間、延長のことも考えるなら来店の他に振込が可能かも重要なポイントになります。
先程も説明させていただきましたが、より高額な査定(高く預かってもらえる質屋)を希望しているのか、利率が低い質屋を希望しているのかも、お客様によってことなる要素になります。
あとは、店舗の雰囲気やスタッフや査定士の対応、口コミの評価などもお店選びの参考にするといいでしょう。
質屋は質屋営業法に基づいて営業しており、金利の上限も法律に基づいて設定されています。そのため、支払う義務も法外な金利を請求される心配もなく安心して利用することができます。質屋の利息についてのお得な情報については「質屋の利息計算方法についてお得情報を名古屋の質店主が解説」をご覧ください。
次は金利が発生する期間について詳しくご説明します。
金利が発生する日数には違いがある
一般的な質屋と金融機関の金利を計算する時の違い、質屋の店舗によって異なる金利の計算方法、品物の相場と査定額・利率と期限について説明させていただきます。
- 日割り計算
- 金利を計算する期間の種類
- 品物による金利や期限への影響
消費者金融などとは異なり、質屋では日割り計算は行っていません。1日でも1週間でも1ヶ月でも、必要となる金利は1ヶ月分になります。返済の計画は月ごとに立てるようにしましょう。
質屋により異なる、期限の数え方が2種類あり、「歴月計算」と「満月計算」と呼ばれます。
歴月計算とは借入日にかかわらず借入をした月の月末までを1ヶ月と数え、次の月の月末までを2ヶ月目、その次の月の月末までを3ヶ月目と、「月末を締日」とする計算方法です。
満月計算は借入日から次の月の同日までを1ヶ月、更に次の月の同日までを2ヶ月、その次の月の同日までを3ヶ月と数える「借入日を起算日として次の月の同日までを1ヶ月」と計算する方法です。
歴月計算の場合は、借入日が月末に近いほど1ヶ月目の借入期間が極端に短くなりますが、当店を含む多くの質屋では満月計算にて計算されます。
結論を先にお伝えすると、品物による影響はございません。予め決まった金額による利率と、3ヶ月という期限が品物に関係なく適応されます。
貴金属(プラチナ、金、銀)やダイヤモンド、ブランド(ルイ・ヴィトン、シャネル、エルメス)など、お品物に関係なく相場は常に変動しているため、査定額は日によって異なります。ブランド品のように需要の低い品物は利息が安く、相場が高騰している貴金属は利息を高く設定するようなことはありません。しかし、ブランド品は相場の50%の査定額、貴金属は相場の90%の査定額といった、品物による査定額の差はあります。
つまり、品物により換金率は異なりますが、利率は品物でなく借入する金額で決まっており、期限も延長しない場合は一律で3ヶ月です。
質屋の利率は品物の相場や需要などによって変動することはありませんが、期間の数え方である歴月計算と満月計算については質屋によって異なります。利用を検討している質屋がある場合は、ご利用前に「満月計算」で計算されるか聞くことをおすすめします。
次は質屋の金利をその他の金融機関と比較した情報をお伝えします。
質屋の金利とその他金融機関の違い
「質屋」と「銀行や消費者金融」を金利などの様々なポイントを比較し、違いや特徴をみながらご自身に合った借入方法を探しましょう。
質屋 | 銀行・消費者金融 | |
---|---|---|
金利 | 銀行・消費者金融より高い | 質屋より安い |
審査 | なし | 信用情報を重視(在職期間や収入の有無、借入・返済の履歴など)審査の結果により借入できない |
時間 | 即日 | 即日~ |
金額 | 品物の査定額が上限 | 年収の年収の三分の一が上限 |
担保 | 必要 | 不要 |
返済 | 自由 | 義務 |
履歴 | 店舗内の管理 | 信用情報に記録される |
影響 | 期限が過ぎた場合、品物の所有権が質屋に移る | 遅延・返済ができない場合、催促・取立て・差押え・今後の融資やローンが組めなくなる(スマホ、車、住宅など) |
銀行や消費者金融の場合、審査が通らなければ借入ができませんが、利率が質屋より安く無担保で借入が可能な点がメリットです。
一方の質屋では、貴金属やロレックスなどの預ける品物さえあれば20歳以上なら誰でも利用でき、借入可能な金額も品物次第でいくらでも可能です。また、信用情報に一切影響しないのも質屋のメリットです。担保となる品物がなければ利用できず、銀行や消費者金融と比較して利率は高いですが、それ以上のメリットが質屋にはあり、将来的な万が一にも安心・安全です。
質屋の金利を安く抑える方法
質屋での金利の支払いを低く抑えるには、必要以上の借入しないこと、返済プランをしっかりと立てることが重要です。
まず、必要な金額が10万円で査定金額が20万円だった場合、質屋では20万円が借入可能な金額の上限となります。あくまでも上限で、20万円で質預かりすると、元金に対して金利がかかるため、必要以上に借りた10万円に対して余計な金利が必要になります。そのため、質預かりを利用する前に、いくら必要としているのか事前に計算しておく事が大切といえます。
次に、返済までの予定をしっかりと立てることが大切です。質預かりで借入する金額によっては、金利と一緒に元金を少しずつ減らすのも、金利を抑えるための有効な手段になります。また、当店ではご新規様特典で質料がお得なキャンペーンもおこなっております。
具体的に金利を安く抑えるシミュレーション
- 一般的な返済
- 分割で返済
- キャンペーンを利用して返済
- キャンペーンを利用して分割で返済:1
- キャンペーンを利用して分割で返済:2
- キャンペーンを利用して分割で返済:3
質屋の預かり期間は3ヶ月間です。質屋では必ずしも毎月金利を支払う必要がなく、期限内であれば自由に支払うことが可能です。
- 質預かり
- 90万円
- 月の利率
- 3%
- 月の金利
- 2万7千円
質預かりから3ヶ月後に元金と金利をまとめて支払って返済した場合、元金と3ヶ月間の金利8万1千円の98万1千円で預けた品物を受け戻すことが可能です。
返済総額 | 981,000円 |
金利総額 | 81,000円 |
90万円の質預かりで、1ヶ月ごとに利息と元金を30万円ずつ分割で返済した場合。
- 質預かり
- 90万円
- 月の利率
- 3%(50万円を超える質預かり)
- 6%(30万円までの質預かり)
- 月の利息
- 2万7千円(元金:90万)
- 1万8千円(元金:60万)
- 1万8千円(元金:30万)
質預かりから1ヶ月以内に、1ヶ月分の利息(2万7千円)と元金(90万円)の92万7千円で返済し、60万円で改めて質入れします。この時に実際に必要な金額は、返済と質入れの差額:32万7千円です。
前回の質預かりから1ヶ月以内に、1ヶ月分の利息(1万8千円)と元金(60万円)の61万8千円で返済し、30万円で改めて質入れします。この時に実際に必要な金額は、返済と質入れの差額:31万8千円です。
前回の質預かりから1ヶ月以内に、1ヶ月分の利息(1万8千円)と元金(30万円)の31万8千円の返済で預けた品物を受け戻すことが可能です。
返済総額(実質) | 963,000円 |
利息総額 | 63,000円 |
90万円の質預かりで、1ヶ月ごとに利息と元金を30万円ずつ分割で返済した場合。
質預かりから1ヶ月以内はキャンペーンにより利息が0円なので元金(90万円)のみを返済し、60万円で改めて質入れします。この時に実際に必要な金額は、返済と質入れの差額:30万円です。
前回の質預かりから1ヶ月以内に、1ヶ月分の利息(1万8千円)と元金(60万円)の61万8千円で返済し、30万円で改めて質入れします。この時に実際に必要な金額は、返済と質入れの差額:31万8千円です。
前回の質預かりから1ヶ月以内に、1ヶ月分の利息(1万8千円)と元金(30万円)の31万8千円の返済で預けた品物を受け戻すことが可能です。
返済総額(実質) | 936,000円 |
利息総額 | 36,000円 |

90万円の質預かりで、1ヶ月目に50万円、2か月目に利息と30万円・3ヶ月目に利息と10万円を支払い分割で返済した場合。
質預かりから1ヶ月以内はキャンペーンにより利息が0円なので元金(90万円)のみを返済し、40万円で改めて質入れします。この時に実際に必要な金額は、返済と質入れの差額:50万円です。
前回の質預かりから1ヶ月以内に、1ヶ月分の利息(1万6千円)と元金(40万円)の41万6千円で返済し、10万円で改めて質入れします。この時に実際に必要な金額は、返済と質入れの差額:31万6千円です。
前回の質預かりから1ヶ月以内に、1ヶ月分の利息(7千円)と元金(10万円)の10万7千円の返済で預けた品物を受け戻すことが可能です。
返済総額(実質) | 923,000円 |
利息総額 | 23,000円 |

いかがでしょうか。当店なら初めて質預かりをご利用の方でも、キャンペーンや分割の返済で、金利を他の質屋より抑えることも可能です。このように返済方法を工夫する事で、安い金利で借入をする事ができます。
しかし、不測の事態で質屋への支払いが困難になることも想定し、質屋への支払いが困難になった場合の対策についてご説明します。
質屋への支払いが困難な場合
質屋での借入に限ったことではありませんが、返済は契約期間内(期限内)にする必要があります。しかし、質屋では期限内に返済が困難な場合に対応した「借入期間の延長」と「質流れ」というシステムがあります。借入期間の延長と、質流れとそのリスクについて詳しくご説明させていただきます。
質流れが発生するタイミング
- 期限内に返済しなかった場合
- 期限内に延長しなかった場合
期限内に金利を支払うことで延長をするか、金利と元金を支払い返済をすることで、質流れにはなりません。しかし、どちらも行わず期限が過ぎてしまった場合を質流れといいます。
質流れの具体的影響
- 預けた品物は戻らない
- 返済不要が不要になる
「質流れ」とは、期限内に延長や返済の手続きをしないことで起こります。質流れにより、借入金額や利息の支払いは一切不要となりますが、担保として預けた品物は質屋の所有物となり、お手元に戻らなくなります。
このシステムでは、質屋は預かっていた品物を売却することで、返済されなったお金の補填をすることになります。お客様は預けた品物を、返済の金額(元金と利息)で売って返済にあてたと考えていただければ分かりやすいかと思います。
銀行・消費者金融・カードローンなどで借入した場合、返済は義務なので、返済に遅れなどがあれば遅延損害金・催促・通知・勤務先や自宅への電話・取立て・差押えなどが行われます。さらには信用情報にも記録が残り、スマホ・車・住宅などのローンが組めなくなったり、銀行口座の開設・クレジットカードの契約もできなくなります。しかし、質屋の場合は「質流れ」があるため返済が義務ではありません。信用情報に関与しないうえ、もちろん催促や取立てなども一切ございません。
事前(期限まで)にできる対策
- 利息を溜めずに1ヶ月ごとに支払い延長する
- 期限を忘れないために、カレンダーなどに登録する
- 返済までの計画をしっかりと立てる
- 別の品物を新たに質入れし、延長や返済にあてる
- 新たに買取で現金化し、延長や返済にあてる
「質流れ」をリスクという考え方もありますが、銀行や消費者金融の借入で返済できない状況の方が、今後の人生で非常に大きなリスクといえます。質屋の質預かりによる借入は、質流れというシステムにって支払いや返済の義務のない、安心・安全な借入が可能です。
質屋で借入する(品物を預ける)場合も、銀行や消費者金融で借入するのと同様に、計画的な借入・返済は重要です。返済義務がないため、返済ができない場合も負担はありませんが、品物を諦める必要があります。そのため、不測の事態には新たに質入れして延長や返済金額に充てるなど、状況に応じて対応しましょう。
延長手続きの一般的な流れ
質屋では、1ヶ月単位で契約期間を延長することが可能です。延長を希望する場合は、利息だけを支払うことで借入期間を延長できる仕組みになっています。
延長の手数料
延長は質料1ヶ月分につき1ヶ月単位で行えます。預かり(質預かり)では質料の他に手数料などは一切かかりません。
数ヶ月まとめての延長も可能
質屋では、1ヶ月単位で利息がかかるシステムです。多くの方は1ヶ月ごとに経過した1ヶ月分の利息を支払いますが、契約の延長を2ヶ月分、3ヶ月分と、期限内ならまとめて利息を支払う事も可能です。自由な設定で延長を行う事が可能です。
いつ延長手続きを行うべきか
期限の当日に慌て延長の手続きをしようと思ったら、土日祝日の関係で振り込みができない。店舗が定休日で対応できない。そんな状況にならない為にも、延長は余裕をもっておこないましょう。毎月の利息を溜めずに払っていれば、期限に慌てて対応する心配もありません。借りた金額の大きい・小さいに関係なく、手放したくない大切な品物であれば、1ヶ月単位で支払うことで質流れのリスクがなくなります。
質屋では、延長と返済・質流れの選択肢が自由に決められるので、必要に応じて最適な方法を選ぶことが可能です。
質屋の利息に関する疑問の解決策
ここまで、質屋の利息に関して解説してきましたが、それでも質屋の利息に関して「疑問・お悩み・不安」をお持ちの方は、ご利用を検討している質屋に直接問い合わせるのが最も早い方法です。
よくある質問(FAQ)ページの確認
多くの店舗は公式サイトに「よくある質問(FAQ)」を設けています。ここでは、返済方法や延滞時の対応、利息計算についての基本的な情報が掲載されているため、一度目を通すと疑問点が解消するかもしれません。
公式サイトのお客様サポート窓口
サイトに設置されているお問合せフォームを使えば、簡単な相談や確認などを行う事ができますので便利です。
SNSの活用
近年では、SNSを活用して質問を受け付ける質屋もあります。たとえば、公式LINEアカウントなどを開設している店舗であれば、LINE上で簡単な問い合わせが可能です。
担当者への直接問い合わせ
FAQ、LINEやメールで解決しない場合は、実際に店舗の担当者に連絡するのが確実です。お客様が不安を感じている点、疑問や確認など、細かな点についても対応してもらえます。
質屋を利用するメリットとデメリット
最後に、質屋を利用するメリットとデメリットを整理します。借入による利率や利息が明確な点や信用情報への影響など、他の金融手段にはない特徴がある一方、担保を預けるゆえに、状況によっては品物を手放すリスクもあります。質屋での借入がご自身に合っているのか総合的に判断するための参考情報としてご覧ください。
メリットとデメリット
- 事前に利息が明示される
- 明確な計算根拠
- 予期せぬコストが無い
- 短期借入との相性の良さ
- 担保品の安全な保管
- 担保品を失う可能性
質屋では、利率と利息が提示されております。金融機関などの場合、変動金利などの要素で利息が変わる場合もありますが、質屋の場合は契約時に確定した利率と利息が契約期間中は変わらずに適用されるため、返済までの計画を立てやすいというメリットがあります。
お品物の査定額・契約期間・利率や利息が具体的に示されるため気軽に利用できます。利息は品物の査定額(借入金額)に基づいて決まるため、計画的に返済しやすく余裕があれば早めの返済も可能で、利息や返済に困る心配もありません。
一般的なローンでは、遅延損害金や手数料などで支払いが増えることがあります。質屋では、ローンなどと同様に利息(経過月数分)はかかりますが、追加の手数料などは一切かかりません。仕組みが単純なので負担を把握しやすいです。
質屋は短期で借入したい方にも有効なサービスです。今日だけ、お給料日までの数日だけ、月末まで、もちろん長期の借入も!想定していなかった不測の事態に、誰でも即日・簡単・安心・安全・手軽に借入が可能。非常に利便性が高く、資金調達の手段としてメリットが多いのも特徴です。
質屋では、質入れでお預かりしたお品物を厳しいルールのもと保管する義務があります。質屋を営業する際に、様々な設備の確認を警察が立ち合って確認するほどです。そんな設備が整っており、安心・安全に大切な品物を預けられる質屋だからこそ、近年では利用する目的が貸金庫や保管庫の代役という方も増えております。
ただ査定して買取するだけの店舗とは違い、質屋では安心感も提供できる仕組みが整っているといえます。
質預かりには品物を預けて、借入していられる期限があります。もちろん期限の延長も可能ですが、期限内に延長や返済が出来なかった場合は「質流れ」となり、返済が不要になる一方で預けていた品物の所有権は質屋へと移ります。つまり、期限が切れれば、お金は返さなくて良くなりますが、品物は質屋の物になるということです。
期限の延長は、期限内に利息を支払うことで何度でもおこなえます。また、期限内に元金と経過月数分の利息を支払うことで、いつでも返済ができ、預けていた品物を受け戻すことが可能です。
思い入れのある品を手放したくない場合、期限の管理をしっかりおこなうことが重要です。
質屋の質料には、金融機関と同様に借入した金額に対してかかる費用の他に、保管料や管理費など様々な要素が含まれており、同様の意味で利息や金利と言われたりもします。
また、返済方法次第を工夫することで返済までの質料を抑えることも可能です。質屋にしかない担保となる品を預けて、お金を借りるという独自のシステムは、銀行や消費者金融にはない安全性も提供しております。その為、返済が出来なかった場合でも催促や取立てが一切なく、今後の融資やローンを組む際にも全く影響しないのも魅力です。しかし、期限内に延長や返済を行わなければ、担保として預けた品が質流れとなり、買取と同様に品物が戻らないという注意すべき点もあります。
昔と違いイメージや思い込みによる誤った情報も、今ではネットの普及により正しい情報を知れる環境が整っています。それにより利用される方も増え、多くの方が気軽に安心して借入できる場所として質屋は注目されておりますが、質屋に限らず賢く借入を利用するには、返済計画をしっかり立てることが重要です。買取か質入れか選択に迷っている方は「質屋での買取は得?質入れとは?名古屋の現役質店主が解説」をご覧ください。
質屋のシステムや利息についてご理解いただけたでしょうか?資金調達の手段として質屋が最適と理解できた方は当店までご来店ください。また、名古屋の質屋 金蔵(キンゾー)では、当店で初めて質預かりをご利用いただくお客様に「質料1ヶ月分が無料になるキャンペーン」を行っており、毎日10:00~19:00(年中無休)で営業しております。取扱商品やジャンルは様々です。取扱の有無について、ご不明な点はお電話にてご連絡ください。なお、当店は店頭での商品の販売、宅配や出張での質預かりや買取、お電話・メール・LINEでの査定は行っておりません。査定をご希望の場合は店舗までご来店ください。ご予約は必要ありません。皆様の大切な品物を、査定歴の長いプロの査定士が査定・丁寧にご対応させていただきます。お預かりしたお品物は、安全・安全の厳重な設備で保管いたします。皆様のご来店を心よりお待ち申し上げております。
あわせて読みたい記事