質屋で融資を受ける上で最もお得な方法とは？名古屋の質店主が解説

目次

• 質屋で融資が人気の理由
• 質屋の買取と質入れ仕組み
• 査定士が語る質入れのメリットと注意点
• 質屋融資のメリットとデメリット
• 質屋で融資を受ける際の流れと注意点
• 質屋融資のよくある質問（FAQ）
• まとめ：質屋融資を賢く利用しよう

質屋で融資が人気の理由

私は質屋の査定士をして15年近く経ちます。昔は、質屋に対して「気軽に融資を受けるところ」というイメージを持っている方が多かったのですが、近年買取店やリサイクルショップが多くなったことから、「質屋は品物を買い取るところ」「ブランドものを安く購入するところ」というイメージを持つ方のほうが多くなりました。また、買取店やリサイクルショップなどとは異なり、質屋は「敷居が高い」というイメージがあるようで、「融資を受けるために気軽に行けるところではないと思っていた」という声をお客様から聞くことがあります。

しかし質屋を利用して融資を受けることは全く難しいことではありません。以下のようなイメージを質屋にお持ちの方は、この記事を読むことで質屋での融資に対する見方が少し変わるかもしれません。

私たち質屋がこうしたイメージを持たれる理由はよくわかります。しかし、実は質屋は現代においても、多くの人にとって便利な資金調達の手段として活用されています。特に銀行や消費者金融とは異なり、質屋での融資は「信用情報に影響しない」という点が大きな特徴です。質屋では、品物を担保として預け、その品物の相場に基づいて借入額が決まります。さらに、質屋の担保システムは利用者にとって便利で、必要に応じて追加の品物を預けることで借入額を増やすことも可能です。

また、一部の質屋ではブランド品を購入することもできるため、「質屋は売るだけでなく、購入の場としても便利」という声も多く聞かれます。一方で、「質屋でお金を借りるなんて誰かにバレるのではないか」と心配される方もいますが、質屋の取引は基本的にプライバシーを重視しており、周囲にバレる心配はほとんどありません。

銀行や消費者金融、カードローンなど、資金調達にはさまざまな選択肢があります。しかし、それらにはいくつかの制限があります。たとえば、銀行や消費者金融で融資を受ける場合、借入や返済の履歴が信用情報に記録されます。この履歴は、将来大きな金額を借りる際に足枷となる可能性があります。一方、質屋を利用した融資は信用情報には一切影響しません。これは、質屋での取引が「質草」と呼ばれる担保品を基に行われるためです。質屋では、担保品を預けて融資を受けられるため、利用者の信用状況を調査する必要がありません。この仕組みが、近年ますます多くの人に注目される理由のひとつです。

さらに、質屋では預ける品物の相場が適切に評価されるため、利用者は安心してお金を調達することができます。また、融資を受ける際に発生する質料も明確に提示され、利用者が納得した上で取引が行われる仕組みになっています。

質屋で取り扱う品物の幅広さ

「質屋は高級品しか扱わない」というイメージをお持ちの方も少なくありません。もちろん、宝石や高級時計、ブランドバッグなどの高額商品も扱われますが、実際には驚くほど幅広い品物が質草として利用されています。

質草（担保）には以下のような身近なアイテムも活用されています。

このように、質屋は高級品だけでなく、日常的に使われるアイテムや趣味・仕事に関連する品物を担保にしても融資を受けられるため、多くの人が気軽に利用できるのです。

質屋を利用する人の多様性

質屋での融資はどのような人に利用されているのでしょうか？

近年、当質店は以下のようなさまざまな背景を持つ方から活用されています。

このように質屋は、古いイメージや高級品に限定された印象とは異なり、現代の多様なニーズに応える便利な資金調達手段です。信用情報に影響せず、幅広い品物を担保に融資が受けられるため、様々な方が利用しています。スマホや工具といった身近な品物から高級ブランドまで、あなたの手元にあるアイテムが資金を生む可能性があります。そこでこの記事では、質屋で融資を受けられる仕組みと、お得にお金を借りるためのコツ、質料についてなどを、名古屋の質屋 金蔵（キンゾー）のプロの査定士が解説します。

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質屋の買取と質入れ仕組み

質屋には二つのサービスがあります。それは買取と質入れです。買取とは品物を買い取ってその品物の価値に応じた現金をお渡しするサービスです。一方質入れとは品物を預かり、お金を借りることができるサービスです。質入れの場合、借りた金額の返済が終了することで預けた品物が返却されますが、買取の場合、品物は戻りません。

質屋における買取とは買取店やリサイクルショップと全く同じビジネスモデルですが、私たち質屋の査定士目線では幾つかの異なる点があります。そこでまずは質屋の買取とリサイクルショップなどの買取の違いについてご説明します。

私は日々、質屋で査定士として多くの品物を扱っていますが、リサイクルショップと質屋の査定には明確な違いがあると感じています。その違いを一言で表すならば、「査定の細かさと深さ」です。

リサイクルショップの査定システム

リサイクルショップや買取店では、査定の多くがシステム化されています。査定を行うスタッフはアルバイトの方も多いのですが、それでもビジネスとして損をしない査定が可能なのは、このシステムがあるからです。多くの場合、オークションサイトや市場の売買成約価格を参考に、そこから「◯割」を掛けて価格の計算を行います。

さらに、査定額は以下の要因で変動します

このように、リサイクルショップではルールに従えば誰でも査定ができる仕組みが整っています。効率的ですが、個々の品物に対する深い知識が必要なケースでは限界があるとも言えます。

質屋の査定は「人」が鍵

一方で、質屋の査定はシステムに頼らず、査定士の経験と知識が重要です。質屋が取り扱う品物は、基本的にサイズが小さく高額なものが中心です。そのため、全ての商品に対して細やかな査定を行う必要があります。

私が査定をする際に重視しているのは、次の3つのポイントです。

質屋では、これらのポイントを基に、商品一つひとつに対して細やかに査定を行います。そのため、私たち査定士には深い知識と経験、相場観が求められます。リサイクルショップのようにシステム化された査定ではないため、査定士の腕前が買取価格に直接影響を及ぼします。この違いが、質屋とリサイクルショップを大きく分けるポイントなのです。

質屋の査定は一見地味に思われるかもしれませんが、その奥には「品物に宿る価値を見定めるプロの目」があります。この姿勢こそが、私たち質屋の査定士の誇りであり、お客様に信頼される理由だと感じています。

このようにリサイクルショップと質屋では、査定の方法や基準が大きく異なります。リサイクルショップはシステム化された査定で効率よく運営されていますが、質屋は査定士の知識と経験に基づいた正確な査定が特徴です。特別な品物を手放す際に信頼できる査定を求めるのであれば、ぜひ質屋を選んでみてください。

私たちはこのように日々品物に対する目を養っています。そんな私たち質屋のもう一つのサービスが質入れです。

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質入れの利点と注意点

これまででもお伝えしてきたように私は日々、多くのお客様から品物をお預かりし、さまざまなご提案をする質屋の査定士として働いています。その中でも買取店やリサイクルショップでは提供できない、質屋ならではのサービスが「質入れ」です。質入れとは、簡単に言えば品物を担保にしてお金を借りる仕組みのことです。

買取は品物を売却してお金を受け取るもので、取引後は品物が手元に戻ることはありません。一方で質入れは、品物を一時的に預けるだけで融資を受けることができる仕組みです。担保となる品物を返済後に取り戻すことができるため、手放したくない大切な品物でも安心して利用できます。

質入れの流れは非常にシンプルです。 営業時間内にお客様に店頭まで来店して頂き、お持ちいただいた品物を査定し、その価値に応じて借入が可能な額をお伝えします。査定額にご納得いただければ、その場ですぐにお金を借りることができます。借入の際には信用情報が確認されることはなく、銀行や消費者金融のような審査もありません。これは、融資が品物を担保に行われるためです。

さらに、

何点でもお品物を

お持ち込みいただけます。

例えば、

これが質入れの大きな魅力です。また、借入をした後、返済が完了すれば担保の品物は再びお客様にお返しします。同じ品物で何度も担保として質入れを繰り返すことができるため、急な資金調達の手段として質入れを活用される方が増えています。

質入れの利用条件と期間

質入れでは、担保の品物を預ける期間は通常3ヶ月以内と決められています。この期間中は借入金を返済する必要がありませんが、月ごとの質料（月利）が発生します。質料は預けた品物の保管料としての意味合いもあり、品物は厳重に施錠された「質蔵」と呼ばれる専用保管庫で保管されます。

質屋の質料（利息）は法律で上限が定められており、年109.5%、月9%が最大値です。ただし、融資額が高くなるほど利率が下がることが一般的です。この利息を含めて借入した元金の返済が完了すると、担保として預けた品物が戻ってくる仕組みです。

銀行や消費者金融との違い

質屋の融資は、銀行や消費者金融とは以下のような点で異なります。

質屋の融資が向いている人

質屋での融資は、以下のような方々に向いています。

質屋の融資は便利ですが、一点注意が必要なのは金利の高さです。銀行や消費者金融では、最大で年15%〜20%の利息ですが、質屋では最大で年109.5%となるため、短期的な利用が基本です。さらに、どうしても手放したくない大切な品物を預ける際には、返済計画をしっかり立てることが重要です。

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質屋融資のメリットデメリット

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質屋で融資を受ける際の流れ

質屋で融資を受ける前に、まず借入したい金額を明確にしましょう。そのうえで、自宅に金額相応の品物がないか確認します。そして、質屋がその品物を取り扱っているかどうか、事前に電話で確認することをおすすめします。多くの質屋では貴金属やブランド品など高級品を主に扱っていますが、家電や工具、カメラなどの特殊な品物については査定ができない場合があります。そのため、事前に確認することが重要です。

以下の簡単なステップで、質屋から融資を受けることができます

お金を借りるまでにかかる時間は最短で約10分程度とスピーディです。

質草として適した商品

質草（担保）として向いている商品には共通点があります。それは「小さくて価値が高いもの」です。保管スペースを取らないため、質屋ではこれらの商品が特に好まれます。

以下は、名古屋の質屋 金蔵（キンゾー） で取り扱い可能な主な品物一覧の例です。

質屋の利用時の注意点

品物を大切にしたい方は、これらのポイントをしっかりおさえて利用しましょう。

質屋融資を賢く活用するためのコツ

高額査定を受け、少しでも高いお金を借りるためには、商品の状態をできる限りきれいにしておくことが重要です。具体的には以下の点に注意してください。

信頼できる質屋の選び方

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質屋融資のよくある質問 FAQ

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まとめ：質屋融資を賢く利用！

質屋融資は、短期間で簡単にお金を借りることができる便利なサービスです。特に、貴金属やブランド品、時計などの高価な品物以外にもスマホや工具など一般のご家庭にあるものでも担保にでき、大切な品物を手放さずに資金調達が可能です。 一方で、査定額は買取価格の7〜9割程度であり、さらに質料（利息）がかかる点には注意が必要です。また、返済期限を過ぎると品物が「質流れ」となり、所有権が質屋に移るため、期限管理は徹底しましょう。延長が必要な場合は、事前に金利を支払うことで対応可能です。

信頼できる質屋を選ぶことは、質屋融資を賢く利用するための第一歩です。以下のポイントを参考に、自分に合った質屋を選びましょう。

営業許可の確認

質屋営業法と古物営業法に基づく営業許可番号が記載されているかをチェックしてください。番号が確認できない場合は、利用を避けましょう。

質料（利息）や計算方法の確認

月ごとの質料やその計算方法（暦月計算・満月計算）を事前に確認し、自身で立てた返済プランに合った質屋を選びましょう。
例：金蔵（キンゾー）の1ヶ月目質料0円キャンペーンなど、お得なキャンペーンを活用するのも賢い選択です。

事前問い合わせで対応を確認

電話やメールで商品の取り扱いやスタッフの対応を確認することで、信頼できる店舗かどうかを確認することができます。

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• 質屋融資のよくある質問（FAQ）
• まとめ：質屋融資を賢く利用しよう