質屋で担保になる金やブランド品以外の意外な品物とは?名古屋の質店主が解説

目次

質屋で意外に担保になる品物の種類と価値

担保になる意外な品物

質屋は、急な資金調達が必要な時に多くの方が利用される場所です。一般的には「ブランド品やダイヤ、貴金属などの高価な小物を預け、お金を借りるところ」というイメージが強いかもしれませんが、実際に私たち質屋が取り扱う担保品の範囲はそれよりも遥かに広がり、さまざまな品物を対象としています。これら担保となる品物を質屋用語で「質草」と呼びます。

金やプラチナなどの地金、ネックレスや指輪などの貴金属、シャネルやエルメスといった有名ブランド品やロレックスなどの高級腕時計はもちろんですが、普段は気づかない身近なアイテムも、質屋では思いがけない高額で査定されることがよくあります。例えばDIYで使用したけれど1回使って物置にしまいっぱなしの◯◯や、子供が幼い時に使ったけれど大きくなってからはもう使用していない◯◯◯、普段肌身離さず持っている意外な◯◯◯まで質屋の担保の対象となるのです。

そこでこの記事では、私たち質屋が担保として取り扱う定番商品から、珍しいものまで幅広くご紹介します。そして私たちがこれらの質草を積極的に受け入れる理由や、どのような品物が高く評価されるか、そしてその品物をどうすればより高額で査定してもらえるのかも解説し、最後に質屋の利用方法と、悪徳業者の手口まで徹底的に解説します。

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質屋で貴金属を預かる理由

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質屋で担保になるものとして最も多くの人が思い浮かべる品物は金やプラチナなどの貴金属でしょう。貴金属は質屋での査定や融資において非常に高い評価を受ける品物の一つです。貴金属とは、金、銀、プラチナといった非常に高い価値を持つ金属を指します。これらの金属は、装飾品や工業製品、投資商品として広く利用されています。

貴金属は希少性が高く、換金性が高いため、古くから資産として認識されてきました。特に金やプラチナは、世界中で広く取引されています。貴金属が質屋で高く評価される理由は、これらの金属の価値の安定性にあります。貴金属の価格は常に変動していますが、金などは長期間にわたって価値を維持し続けているため、安定した担保価値を持つ資産として認識されています。金の価格は円安が進んだ時やインフレなど様々な要因によって価値が変動します。2008年のリーマンショック時は一時金相場が急落し、2008年の11月、金1gあたり2,352円にまで落ち込みましたが、米国金融緩和の影響を受けて5年後の2013年には5000円を超えるまでに急回復したのです。このように、有事の際には価格に影響を受けるものの金は安定的に回復する見込みがあるため、安全資産であるとも考えられています。

また、貴金属はその形状に関わらず価値が評価されます。アクセサリーやジュエリーとして加工されている場合でも、純度や重量が査定の基準となります。特に金製品は、壊れていても、古いデザインのものでも質入れの査定対象となります。例えばメガネの金フレームや、金歯などであったとしても同じ重量であれば価値は変わりません。逆にこのことは金の加工のしやすさも表しています。そのため、質屋では、不要になった金製品のジュエリーや使わなくなったゴールドアクセサリーを担保にして現金を調達することが可能なのです。

貴金属の種類と特徴

質屋で担保として預かる貴金属は、主に以下のようなものがあります。

金(ゴールド):金の純度はKで示されます。「K24」や「K18」といった刻印があるものは価値が高く、特にK24(純金)は最高級の金で資産価値が非常に高いため、質屋でも最も高い査定が期待できます。

プラチナ:プラチナも希少性が高く、金と同様に高価な貴金属です。純度はPtで表され、数字が大きい方が純度が高くなります。特に「Pt990」や「Pt950」といった純度の高いプラチナ製品は、高額査定の対象です。

銀(シルバー):銀は、アンティークジュエリーや特別なもの以外は比較的査定額は低くなりますが、それでもシルバーアクセサリーや銀貨は質屋での担保として扱われます。純度が高いシルバー製品は、それなりの査定額を得ることができます。

質屋での貴金属査定のポイントを知る

私たち質屋では、貴金属の査定を行う際、以下のようなポイントに注意して査定をしています。

純度の確認

貴金属の価値を左右する最も重要な点が「純度」です。金の場合、K24(24金)が最も純度が高く、その次にK18、K14と数字が下がるほど純度が低くなります。プラチナも同様に、Pt990やPt950といった純度表記が査定の基準になります。質屋では、これらの純度の刻印を肉眼、もしくはルーペなどを使用して確認します。古いプラチナ製品はPt、Pmのみのものもありますが、刻印のない物は査定額が低くなる傾向にあります。ただし、質屋によっては断られることもあるということは覚えておきましょう。


重量の測定

次に、貴金属の重さも査定において重要な点です。貴金属の比重(密度)はプラチナ>金(ゴールド)>シルバー>銅の順に軽くなります。(銅はリサイクル素材として真鍮やアルミ同様、スクラップ回収業者への販売が重で、質屋での取り扱いはほぼありません)貴金属の純度が不明確な場合や、刻印に記載されている純度と実際に使用されている素材に違いがある可能性がある場合はこれら金属の比重は実際の金属を見分ける目安となるのです。また、各貴金属の重さは価格に直結するため詳細に計測します。


デザインやブランドの影響

貴金属がジュエリーとして加工されている場合、そのデザインやブランドも査定額に影響をあたえることがあります。たとえば、カルティエやティファニーなどの有名ブランドのジュエリーは、貴金属そのものの価値に加え、ブランド力も評価されます。ノーブランドでもダイヤモンドが埋め込まれている場合、ダイヤモンドが一つ一つ丁寧に爪で留められているものは石そのものにも価値があると見込まれるケースが多いため、ダイヤモンドの価格やデザイン性も考慮されます。ただし、天然石ではなく合成の石が使用されているにも関わらず仕立てが宝石と同じように作られているものもあるため、細部に渡って品物を確認することが私たち査定士にとっては非常に重要なポイントです。


箱や付属品、鑑定書の有無

ブランドジュエリーの場合は、箱や保証書などの付属品が揃っていると、さらに高額な査定対象となります。また、ダイヤモンドは鑑定書が非常に重要です。その理由は、人工ダイヤモンドと天然ダイヤモンドの違いの見極めが困難であるからです。

炭素から作られた人工ダイヤモンドは不純物の少ない高ランクの天然ダイヤモンドに酷似しており、これらの違は精密機器を使用して判定を行わねばなりません。そのため、査定評価が出るまでに時間がかかったり、評価の対象外となるケースもあるため、ダイヤモンドの鑑定書の有無は非常に重要です。

貴金属を質入れする注意点とまとめ

金やプラチナなど、貴金属の価格はその日の相場に基づいて質屋での査定額が決まります。そのため、資金調達の時間に余裕がある方は、質入れ前に貴金属の市場価格を確認し、最も高い時期に質入れすることで、有利な条件で現金を調達することができます。

また、質屋に貴金属を持ち込む前に自身で重さを測っておくことをおすすめします。特に金などは1gあたり1万円近く金額が変わってしまいます。事前に重さを知っておけば、悪徳業者に総量を誤魔化される心配もありません。

上記のことをまとめると、質屋で貴金属が担保として重宝される理由は、安定した価値と高い換金性にあり、金やプラチナなどの価値は長期にわたるため、経済が不安定な状況下でも資産としての信頼性が高く、市場の動向で価格が下落したとしても回復力が強い資産であるため査定評価も高まります。また、貴金属の査定では純度や重量が重要なポイントであり、ジュエリーとして加工され、仮に破損があったとしても、素材そのものの価値はほぼ変わらないので重さと質で判断されます。有名ブランドのジュエリーは、貴金属の価値に加えてブランド力が評価され、より高い査定額が期待されることがあり、宝石の質や仕立てが良ければ査定額がさらに上がる傾向にあります。

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質屋でブランド品を預かる理由

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長い歴史を持つ高級ブランドの製品の価値は、単なる物質的な価値にとどまらず、知名度や信頼、希少性などに裏打ちされたものです。そのため、質屋にとってブランド品は安定した価値を持つ資産として重宝され、利用者も高額な査定が期待できます。

ブランド品が質屋で高く評価される理由には、いくつかの点が関わっています。まず、高級ブランドは商品に対して非常に厳しい品質管理を行っており、耐久性や美しさを長期間にわたり維持することがきます。素材の質も良く、確かな技術で作られています。中には職人による手作業で作られているものなどもあり、大量生産ができないことも希少性が高まる要因の一つです。

また、有名ブランドは世界で活躍する一流のデザイナーによって作られており、高いデザイン性を誇るブランドプロダクトは、ある種の芸術作品とも呼べます。年々新しいデザインが登場するため過去のモデルやコレクション品が次第に希少な存在となって、価格が上がるものなどもあります。普遍的なモデルの商品は時代が過ぎてもその価値が下がりづらい事も特徴的です。近年の80年代ブームなどでビンテージのブランド品が注目され、SNS上でも多く紹介されています。これらのアイテムは市場でも広く取引されており、海外でも若者を中心に需要が高まっています。

このように希少価値やブランド力に基づいた市場での需要の高さが、質屋にとってのブランド品の価値をさらに高める要因となっています。そのため、私たち質屋でもブランド品を預かった際に、資金が回収できる見込みが高いため、積極的に受け入れを行うのです。

主なブランド品の種類と特徴

質屋で扱うブランド品には、多種多様なものが存在します。一般的にはバッグ、時計、ジュエリー(アクセサリー)、靴、アパレルなどが主な担保品として取引されていますが、各カテゴリごとに異なる特徴や価値があるため、査定の基準も変わってきます。以下は、質屋でよく見られる代表的なブランド品の種類一覧とその特徴です。

バッグ

 ブランドバッグは質屋で非常に人気のある担保品の一つです。特にルイ・ヴィトン、エルメス、シャネルなどのブランドは高額査定になる傾向にあります。エルメスのバーキンやケリーなど、一部のアイテムは数百万単位の値がつくこともあります。これらのブランドは、使い込まれていたとしても、ものによっては価値がつくものもあります。実際、ルイ・ヴィトンのバッグなどは持ち手が汚れていたり表面のコーティングが剥がれてしまっていたり、ジッパーがバッグから外れてしまっているジャンク品であったとしても価格がつく場合があります。ただし、これらダメージの程度が酷いブランドバッグは預けても大きな金額を借りるための質草とはならないことが多いので、強い思い入れなどが無い場合は買取を依頼した方が良いでしょう。


時計

時計も質屋で非常に人気の高いブランド品です。特にロレックス、オメガ、パテックフィリップなどの高級時計は、精度やデザインに加え、そのブランドが持つステータス性によって高額で取引されます。これらの時計は、保証書・購入証明書などの付属品、状態、製造年や修理や補修の履歴などが査定に影響します。


ジュエリー

ブランドジュエリーも質屋で高額査定の対象です。特にティファニー、カルティエ、ブルガリ等のジュエリーは、素材である金やプラチナ、ダイヤモンドの価値に加え、ブランド力によって査定額が上がります。ジュエリーの場合、デザインの希少性や市場での需要も重要なポイントです。


アパレル

高級ブランドのアパレル商品も質屋で取引されますが、バッグや時計に比べると査定基準はかなり流動的です。シャネルやグッチのような定番ブランドのコートやドレスなど、希少性が高いアイテムは高く評価されることもありますが、トレンドが過ぎた商品は価値が下がることもあります。質屋で担保価値があるものは、市場での流動性が高いものであるため、流行に左右されて買い手の需要が著しく低くなった商品などは、購入時の金額よりもかなり低い査定額になることもあると言うことも情報として覚えておくとよいでしょう。

質屋でのブランド品の査定ポイントを知る

私たち質屋がブランド品を査定する際、いくつかの重要なポイントがあります。これらのポイントをおさえておくと、ブランド品の価値を最大限に引き出し、高額な融資を受けられる可能性がありますので以下にご紹介します。

状態の確認

ブランド品の状態は、査定において非常に重要な点です。バッグや時計は、使用による擦れや傷があっても、それが軽微なものであれば大きな減額にはつながりませんが、深刻なダメージや修理が必要な箇所があると査定額は大幅に下がります。特にバッグの場合、付属品の有無、スレやホツレ、キズ、汚れ・シミ、臭い、刻印、型崩れなど、内部・外部と細かくチェックします。また、ステッチやシリアルナンバーの記載有無、細部の作りも各質屋の基準を元に確認を行います。時計では、動作の確認や外観の傷、精度や動作の確認、スリキズや打ちキズ、ガラス欠け、ブレスレットの伸び、文字盤のヤケ、さらには保証書やオリジナルケースが揃っているかも査定に影響します。


ブランドの人気と市場価値  

ブランド品の市場価値も重要なポイントです。先述のように、常に需要のあるブランドは状態が多少悪くても高額で査定されることが多い一方、トレンドに左右されやすいブランドやモデルは、人気が落ち着いている場合、査定額が下がることがあります。また、ブランドによっては「アウトレットライン」という、アウトレットモール販売用に作られたモデルなどがあります。これらはそもそもの販売価格も低いため、必然的に査定金額も低くなります。さらに、近年のキャッシュレス化の影響でブランド財布の価格は下落傾向で、購入時は10万円のブランド財布も使用感と時勢から8,000円程度まで価格が下がるケースも珍しくありません。このような社会的影響もブランド品の価値に大きく影響をあたえることも覚えておきましょう。


付属品の有無 

ブランド品を購入した際に付属していた箱や袋、保証書、シリアルナンバーの記載されたカードなどが揃っているかどうかも、査定に大きく影響します。特に時計やジュエリーなどは、保証書や鑑定書があることで商品の正当性が証明され、信頼性が高まるため、査定額がアップします


デザインとモデルの希少性  

ブランド品が一般的な商品なのか、限定版や特別なコレクションであるのかも査定額に影響します。古いモデルであっても、特定のデザインやカラーが市場で人気を集めている場合、価値が高まることがあります。ロレックスの限定モデルやエルメスの限定バッグは、通常のものよりも高額で取引される傾向にあります。たとえば、日本限定のロレックスデイデイト(Ref.118239)の、松坂屋400周年記念モデルは、文字盤に所狭しとダイヤモンドが敷き詰められており、限定30本しか作られていないため、非常に高額で取引されています。

ブランド品を質入れする際の注意点とまとめ

各ブランド品を質屋に預ける際には、いくつかの注意点をおさえておくことが大切です。まず、お店選びは慎重に行うべきです。信頼できる質屋を選ぶことで、公正な査定が期待でき、取引後のトラブルも避けることができます。特にブランド品を扱う質屋の場合、専門的な知識を持った査定士がいるところを選ぶと安心です。

次に、ブランド品の状態を可能な限り良好に保つことが重要です。査定に出す前に、汚れやホコリを取り除き、できるだけ新品に近い状態に整えておきましょう。また、保証書やオリジナルの箱、付属品などを揃えて持ち込むことで、査定額が上がります。

一つブランド品についての注意点は偽物を質屋に持ち込むことです。以前からスーパーコピーなどの本物に限りなく近い偽のブランド品が横行しています。しかしこれらの品物を質屋に持ち込んでしまうとかなり高い確率でバレてしまいます。そのため偽物と知っていて持ち込む行為は絶対にやめましょう。質屋に偽物を持ち込むとどうなってしまうのかについては「質屋に質入れや買取を依頼するとバレる3つのこととは?質のメリットとデメリットを解説」で詳しく紹介していますのであわせてご覧ください。

最後に、ブランド品の価値は市場の需要によって変動するため、質入れの際に思ったような査定金額にならない場合もあることを覚えておきましょう。

まとめると、ブランド品はその品質、人気、希少性、トレンドと市場のニーズなどに基づいて質屋で高額査定が期待できる資産です。質入れの際には、状態や付属品に気を配り、信頼できる質屋を選ぶことで、資金調達をスムーズに行うことが可能です。

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質屋におけるカメラやレンズの担保価値

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私たち質屋においてカメラやレンズ類も、貴金属やブランド品と並ぶ重要な担保品のひとつです。高級デジタルカメラや一眼レフカメラ、そして特殊用途のレンズは、質屋の中でも専門的な知識が求められるアイテムのため、多くの質屋が取り扱っているわけではありません。しかしこれらのカメラ機器は、市場での人気やプロ仕様の高い機能が評価されているため、質屋での高額査定が期待されます。そこでここでは質屋特有のカメラ査定の基準を踏まえながら、これらのアイテムの担保価値について掘り下げて解説します。

質屋がカメラやレンズを担保品として評価する理由

カメラやレンズは、単なる家電製品や電子機器とは異なり、機能性に加えてその耐久性や長期的価値が非常に重要です。私たちはこれらの市場価値や特徴を細かく評価し、リセールバリューに基づいて担保価値を決定します。

私たち質屋がカメラやレンズを高く評価する一因は、これらのアイテムが中古市場でも非常に高い需要を持っている点にあります。特に、プロ向けのカメラ機器や、ハイエンドのデジタルカメラは、機能の経年劣化が少なく、数年後でも十分な価値を保つことが可能です。質屋では、これらの機器を再販する際に高い利益を得ることができるメリットがあるため、担保品として高く評価されるのです。

また、カメラ市場は技術革新が早い一方で、古いモデルでも一定の需要が残る独特の市場構造があります。古いモデルやレンズが今でも人気がある理由は、現代の技術にはない当時のレトロ感を出すことができる独特な味わいにあります。過去のその時代でしか製造出来なかったレンズなどは今や希少価値がついているものもあります。これらのことから新旧問わず価値が維持される傾向があります。

カメラとレンズのブランド力の影響

質屋では、カメラやレンズのブランド力も非常に重要な点として評価されます。特に、ライカ(Leica)やハッセルブラッド(Hasselblad)のような伝統的ブランドは、質屋においても高額査定を受けることが多く、こうしたブランドの製品は中古市場でも非常に人気があります。カメラ愛好家でハッセルブラッドを知らない人はいないでしょう。ハッセルブラッドは特に価値が高いことでも有名です。その理由は大量生産を行わず、職人による手作業で組み立てられているため流通数が限定的であるからです。2018年3月に発売されたハッセルブラッドの中判デジタル一眼レフカメラH6D-400c MS は、4億画素という非常に高い解像度を誇り、カメラの中で最も高額な576万円という価格で販売されました。その他キャノン(Canon)、ニコン(Nikon)、ソニー(Sony)といった現代のカメラ市場をリードするブランドも、プロやセミプロのカメラマンに支持されているため、質屋では積極的に高額査定の対象となります。これらのブランドは、特定のシリーズやモデルによっては数十年にわたり価値が高く保たれているため、私たち質屋が担保として受け入れる際にも安心して高額の融資を提供できる品物とみなせるのです。

質屋におけるカメラやレンズの査定基準

私たちは、カメラやレンズを査定する際、市場分析をもとに、総合的な価値を判断します。特に、技術面と市場価値がしっかりとリンクしているかを確認し、再販可能な状態かどうかも重要視します。以下に、質屋特有のカメラやレンズの査定ポイントを紹介します。

スペックと市場動向の評価

質屋の査定では、カメラやレンズのスペックが大きな役割をはたします。例えば、進化し続けるミラーレスカメラである、ソニーのαシリーズや、キヤノンのEOS Rシリーズなどは、その技術革新により市場で非常に高く評価されており、質屋でも積極的な高額査定の対象となります。これらのカメラは、物によってはビデオ撮影機能に加えて最高1秒間に10コマという高速連写機能をを搭載しているため、高速で動く被写体や野生動物の撮影などに適していることからプロのカメラマンの現場での使用にも耐えうる機能を持っています。

また、市場の動向に基づいて、質屋では機能的に優れているモデルや、需要が急増している機器に対して期間的に特別なプレミアムを付けることもあります。例えば、4Kや8Kのビデオ撮影が可能なカメラは、YouTubeやTikTokなどの動画クリエイターの間で高い需要があるため、査定額が上昇する傾向があります。

レンズの希少価値と焦点距離

レンズは、カメラ本体と同等かそれ以上に、質屋での査定で重要な役割をはたします。特に、高性能なレンズや、希少価値の高いレンズは、カメラ本体以上に高額査定になることが多いです。私たちは、レンズの焦点距離や、開放F値という、レンズの絞りを最も開いた状態の絞り値なども確認します。この値はレンズが光を最大限に取り込める状態を示しており、レンズ本体や仕様表に記載されています。これらの特徴を詳しく確認し、希少性に応じて高額査定を行います。

単焦点レンズ

解像度が非常に高く、特にポートレート撮影用の85mm F1.4や、風景撮影用の広角レンズ(16mmや24mm)は、プロのカメラマンからの需要が高いため、高評価を受けており、査定金額も上がる傾向にあります。


ズームレンズ

70-200mm F2.8のような望遠ズームレンズは、スポーツ撮影や野生動物の撮影など、特定の用途で非常に重宝されるため、高額査定の対象です。また、レンズの製造元が純正品であるかどうかも査定に影響を与えます。純正レンズは、カメラメーカーが公式に提供している製品であるため、その品質と相性が保証されており、査定時に高評価を受けやすい傾向にあります。サードパーティ製レンズも、シグマやタムロンといった一流メーカーであれば、十分に高額査定の対象となります。

カメラやレンズを質入れする際のポイントを知る

質屋にカメラやレンズを質入れする前に、いくつかのポイントをおさえておくことで、査定額を最大化できる可能性があります。以下では、質屋独自の観点に基づいた質入れの際のコツを紹介します。

メンテナンスとクリーニング

質屋にカメラやレンズを持ち込む前には、しっかりと整備とクリーニングを行うことが重要です。特に、レンズに汚れやカビがついている場合は査定額が大きく下がるため、専用のクリーニングキットでの清掃や、専門業者による整備が推奨されます。また、カメラのセンサー部分やミラー、ファインダーの清掃も忘れずに行い、できるだけ新品に近い状態で持ち込むことで、査定額のアップが期待できます。


付属品の確認

カメラやレンズの査定には、付属品の有無が大きく影響します。オリジナルの箱、取扱説明書、レンズフード、ストラップ、バッテリーなど、購入時に付属していたものが揃っていると、再販時の価値が高まるため、質屋でも高額査定につながりやすくなります。また、保証書や購入証明書が残っている場合は、それらも査定にプラスの影響をあたえるため、事前に準備しておくと良いでしょう。

カメラやレンズを質入れする際の注意点とまとめ

質屋で高額査定を受けるためには、事前の整備や付属品の確認を行い、カメラやレンズを最良の状態で持ち込むことが重要です。特に、カメラ本体のスクラッチやボディの大きな傷は、外観だけでなく内部の故障リスクも暗示するため、査定において減点対象となります。また、レンズの前玉や後玉に傷がついている場合なども、撮影時の画質に直接影響を及ぼすため、質屋では厳しくチェックされます。

動作確認も私たち質屋では重要な工程です。特に、オートフォーカスの精度や、シャッターの動作確認は必須です。質屋の査定員は、カメラのシャッタースピードやISO感度の設定が正常に動作するかどうかを確認し、使用に問題がないことを確認したうえで査定額を決定します。

質屋におけるカメラやレンズの査定は、非常に専門性の高いプロセスであり、技術面の知識と市場動向に基づいて慎重に行われます。特にプロ向けの高性能カメラや希少価値の高いレンズは、質屋での担保品として非常に高く評価されます。お子さんが幼い頃に購入したけれど今や箪笥の肥やしとなっているカメラや、過去に趣味の一環として購入したが仕事が忙しくて使わなくなってしまった高級レンズなどがある場合、急場の資金調達にはうってつけです。ただし、中古の場合はレンズのみ、ボディのみの場合は接続部分の動作確認ができないため、バッテリーの充電も含めて撮影が可能な状態でない場合はジャンク品扱いになる場合もあることを覚えておきましょう。

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質屋におけるスマホやタブレットの担保価値

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スマートフォンやタブレットは、現代社会において不可欠なツールとなっており、その影響で質屋での担保品としても非常に人気のあるアイテムです。特に、iPhoneやiPadといったApple製品は、その高いブランド力と機能性、リセールバリューの高さから高額査定の対象となります。ここでは、スマートフォンやタブレットの質入れにおける専門的な査定基準と、価値を最大化するためのポイントについて詳しく解説します。

スマートフォンやタブレットの質屋における人気の理由

スマートフォンやタブレットは、私たちの日常生活において欠かせないツールです。これらの電子機器は、仕事やコミュニケーション、エンターテインメントなど、多くの分野で重要な役割をはたしているため、需要がとても高いのです。スマートフォン市場は急速に進化しており、新しいモデルが登場するたびにその価格が上昇している背景から、質屋ではスマートフォンやタブレットを担保に融資をするケースが増えています。

特にApple製品であるiPhoneやiPadは、日本国内においてその高いリセールバリューと需要の安定性から、質屋での人気が非常に高いです。余談ですが、実は世界的なOSのシェアは実はアンドロイドが約7割、IOSが約3割とアンドロイドが圧倒的に優勢ですが日本ではこれが逆転し、IOSが7割、アンドロイドが3割と、アップル製品の方が圧倒的に需要があるのです。そのため新品同様のiPhoneは、非常に高額な査定を受けることが期待できますが、多くの利用者は新しく購入したiPhoneを担保に入れるために使わずに取っておくことはほぼあり得ないでしょう。そこで、いざという時のためにiPhoneをはじめとするスマートフォンをどのような状態で管理しておけば、いざという時の質草として高額査定を受けられるかにフォーカスをしてお話ししていきます。

スマートフォンやタブレットを質入れする際のポイントを知る

質屋でスマートフォンやタブレットを担保にする際、査定額はさまざまな箇所によって決まります。これらの電子機器は、モデルやブランドによって価値が大きく変動し、状態や付属品の有無が査定額に大きな影響を与えます。以下に、スマートフォンやタブレットの査定において重要視されるポイントを詳しく解説します。

ブランドとモデル

ブランドやモデルは、査定額に大きく影響をあたえるポイントです。AppleのiPhoneは、新しいモデルや、容量が大きいものが高く評価されます。また、Androidスマートフォンに関しても、SamsungのGalaxyシリーズやGoogleのPixelシリーズなど、特定のブランドは人気が高く、高額査定の対象になります。逆に、あまり知られていないブランドや、格安スマホなどは市場価値が低いため、査定額もそれに応じて低くなります。


ネットワーク利用制限と分割払い

スマートフォンを質入れする際、初期化などの作業は必要ありません。なぜなら私たち質屋がスマートフォンをお預かりする場合、返済が済み、ご返却するまでスマートフォンを開けて操作することは無いからです。しかし、万が一、再販をしなければいけない時のために、画面ロックは外していただくようお願いをしています。また、多くの質屋では、分割払い中のスマートフォンの取り扱いは行いません。私たち名古屋の質屋金蔵(キンゾー)では分割支払い中のスマホは取り扱い可能です。ただし、査定価格は大幅に下がります。また、ネットワーク利用制限がかかっているスマホは取り扱いが出来ません。


端末の状態

端末の外観や内部の状態は、査定額に大きく影響するため、以下の点を特に重視します。

画面

の状態
スクリーンに傷やひび割れがないかどうかは、査定額に直結するポイントです。画面の割れや傷は、修理が必要なため、査定額が大幅に下がる可能性があります。
バッテリー

の状態
スマートフォンやタブレットのバッテリー寿命は、長期間使用するうえで重要なポイントです。バッテリーが劣化している場合、修理や交換が必要になるため、査定額が下がる可能性があります。特に、Apple製品では設定からバッテリーの最大容量を確認できるため、この値が80%以下になっている場合はバッテリーの交換が推奨される状態であり、査定額は下がります。
筐体

の傷や汚れ
外装に目立つ傷や汚れがある場合、査定額が下がることがあります。これらの傷は、日常的な使用によるものが多いですが、査定の際には新品に近い状態の方が高評価です。
付属品

の有無
スマートフォンやタブレットを質入れする際、付属品の有無も査定額に大きく影響します。特に、以下の付属品が揃っている場合、査定額がアップすることが多いです。


・オリジナルの箱
・充電器とケーブル
・イヤホン
・保証書
・取扱説明書

これらの付属品がすべて揃っていると、購入時の状態に近いと見なされるため、質屋でも高額査定を受けやすくなります。逆に、付属品が欠けている場合や、第三者製のアクセサリーで代替されている場合は、査定額が下がることがあります。

ストレージ

容量
スマートフォンやタブレットのストレージ容量も査定額に影響します。特に、iPhoneやiPadでは、容量が大きいほど高額査定を受ける傾向があります。たとえば、128GBや256GB、512GBといった大容量モデルは、64GBモデルよりも高く評価されることが一般的です。これは、スマートフォンやタブレットを多機能に使う人が増えているため、容量が大きいモデルに対する需要が高いことが影響しています。また、容量が多いほど、写真や動画、アプリなどを多く保存できるため、再販時にも価値が高くなります。
動作確認質屋では、スマートフォンやタブレットが正常に動作するかどうかも厳しくチェックされます。具体的には、以下の点が確認されます。

・タッチパネルの反応
・Wi-FiやBluetoothの接続状況
・カメラの動作
・スピーカーやマイクの機能
・各種センサー(指紋認証やFace IDなど)の動作

これらの機能がすべて正常に動作する場合、高額査定が期待できます。一方で、これらの機能に不具合がある場合、修理が必要となり、査定額が下がる可能性があります。

スマートフォンを質入れする際の注意点とまとめ

スマートフォンやタブレットは、質屋で高額査定が期待できる担保品です。特に、iPhoneやiPadといったApple製品は、そのブランド力と国内市場での需要の高さから、質屋でも非常に人気のある品物です。査定額を最大化するためには、バッテリーの状態が100%に近い状態で、購入時のような外装を維持し、付属品を全て揃えておくことが重要です。さらに、分割払い中であるかどうかも確認しましょう。なお、当店では分割払い中であってもお預かり可能ですが、SIMフリーのもののみです。SIMロック端末はSIMロックを解除するか、完済が必要です。

質屋をうまく活用することで、スマートフォンやタブレットを担保にし、急な資金調達に対応することができます。

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質屋における電動工具の担保価値

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電動工具は、特に近年、質屋での担保品として注目を集めています。従来のブランド品や貴金属とは異なる分野でありながら、建築業や工事関係者、さらにはDIY愛好者など、幅広い層からの需要があり、流動性が高いことから質屋での評価も非常に高まっています。特に、プロ仕様の高性能な電動工具は市場価値が高く、質屋でも優れた担保品として扱われます。ここでは、質屋における電動工具の評価基準、査定のポイント、そして質入れの際の注意点について、専門的な観点から詳しく解説します。

質屋で取り扱う電動工具とは?

厳密に言うと「電動工具」とは、一般的にバッテリー式で動く工具を指します。コード付きのものは「電気工具」、エアーコンプレッサーなど空気を圧縮して使用する工具は「エア工具」と、それぞれ実は呼び名が異なります。しかしここでは電気式で動く工具を総称して「電動工具」としてご説明していきます、電動工具は一般的な家庭用からプロ仕様まで多岐にわたります。特に、高機能で耐久性のある専門職向けの工具は、建築業界や製造業で広く使用されるため、質屋でも高評価を受けることが多いです。以下は、私たち質屋によく質入れされる電動工具の一例です。

ドリルやインパクトドライバー

電動ドリルやインパクトドライバーは、建築現場やDIY作業で頻繁に使用される工具です。特に、マキタやハイコーキといったブランドの製品は、職人からの需要が高く、質屋でも高額査定の対象となることがよくあります。特に需要の多いマキタ製品は年々性能が高まっていることも人気が高い一因です。たとえばマキタの草刈り機などは大きな音を出すエンジン式草刈機と比較して非常に小さな音で使用することができるため、日中や朝早くからの作業に取り掛かることができると多くの人から愛されています。また、同じバッテリーで様々な異なる工具が使用できることも魅力的で、バッテリーのみを担保に資金調達をする方も少なくありません。これらのブランドは、信頼性と耐久性に優れており、長期間使用できるため、中古市場でも高い価値が維持されています。


電動のこぎりやディスクグラインダー

電動のこぎりやディスクグラインダーも、質屋で人気のある電動工具の一つです。特に質屋で好まれるものは大型のものよりも小型の工具が好まれます。これは保管に場所を取られないためです。質屋では、これらの工具が正常に作動するかどうか、また使用頻度によって摩耗がどれほど進んでいるかを細かく確認し、査定額を決定します。


専門性の高い産業用工具

その他、コンクリートを切断するためのカッターや、高精度の溶接機器なども市場のニーズが高い商品です。

電動工具を質入れする際のポイントを知る

質屋で電動工具を担保にする場合、査定額はその工具の状態、ブランド、購入時期、付属品の有無など、複数の点によって決まります。電動工具は、使用状況によって価値が大きく変動するため、査定においては慎重な判断が行われます。以下は、電動工具の査定において特に重視されるポイントです。

ブランド力

電動工具のブランドは、査定額に直結する最も重要な点の一つです。特に、マキタ、ハイコーキ、パナソニック、ボッシュ、リョービ、ヒルティなどの信頼性が高いブランドは、専門の職人達の現場でも多く使用されており、市場での需要も高いため、質屋での査定でも高額が期待できます。これらのブランドは、耐久性やパフォーマンスにおいて他社製品よりも優れているため、中古品であってもその価値が長く維持されます。


工具の状態と使用状況

電動工具の査定において、工具自体の状態は非常に重要です。電動工具は建築現場などで使用されるため、外観に目立った傷や摩耗があることは仕方ないのですが、機能が正常に作動するかは査定額に大きく影響します。質屋では、電動工具が実際に動作するかどうかをチェックし、使用感が少ないものや整備が行き届いている工具は高額査定となることが多いです。また、バッテリーの状態も重要な査定ポイントとなります。バッテリーの寿命が短くなっている場合は、交換が必要なため、査定額が低くなる傾向があります。


付属品の有無

電動工具を質入れする際、付属品の有無も査定額に影響します。特に、取扱説明書、充電器、交換用バッテリー、専用ケースなどの付属品が揃っている場合は、査定額がアップすることが多いです。質屋では、これらの付属品が揃っていることで、再販時に高い価値がつけられるため、質入れ時にもプラスの評価がつくのです。保証書などがある場合も査定において有利に働きます。


購入時期と市場価値

電動工具の価値は、購入時期によっても変動します。特に、新しいモデルが発売された場合、旧型モデルの市場価値は下がる傾向があります。そのため、購入からの経過年数や、現在の市場での需要が査定額に影響します。質屋では、最新モデルに近い工具ほど高額査定となることが多く、特に市場での需要が高い時期に質入れを行うと、より高い融資額が期待できます。

電動工具の質入れまとめ

電動工具を質入れする際には、いくつかの注意点があります。特に、工具の状態や付属品の確認、事前の査定準備が重要です。質屋で高額査定を受けるためには、質入れ前に工具の清掃と点検を行うことが重要です。工具が汚れていたり、動作が不安定な場合は査定額が下がる可能性があるため、整備をしっかりと行い、できるだけ新品に近い状態で質屋に持ち込みましょう。

また、付属品や保証書が揃っているかどうかを確認することも大切です。バッテリーや充電器などがセットになっているものの場合、充電器や交換バッテリーがない場合は査定額が下がることがあります。本体のみで販売されていた物に関しては状態や年式、使用頻度などによって査定されます。工具を購入した際の箱やケースが残っている場合は、それらも一緒に持ち込むことで、さらに査定額がアップします

さらに、電動工具は日々新しいモデルが開発されていることから、質入れを行う際には、型番からインターネットなどで事前に現在の市場価値を調べると、大まかな査定額を推測することができます。

電動工具は、質屋での担保品として非常に高い価値を持つ品物です。高性能な工具は、質屋で高額査定を受けやすく、急な資金調達に有効な手段となります。質入れを行う際には、工具のブランド力や状態、付属品の有無を確認し、適切な整備を行うことで、より高額な査定を受けることが可能です。DIYのために張り切って購入したものの一度使って使用しない工具などで急場の資金を得ることが出来ますし、職人さんなどはシーズン的に使用しない工具などを賢く質入れすることで、資金調達をスムーズに行いながら、工具を活用することができます。

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質屋を利用する際の流れと注意点

ここまで質屋で担保となる意外な物について詳しくご説明してきました。最後にこれらの担保を質屋に持ち込む場合はどのようなステップを踏めば良いのか、また悪徳業者の手口などについてご説明して終わりたいと思います。

質屋を利用する流れ

質屋のサービスを利用する流れは、まず電話やLINEなどで品物の種類や点数を伝え、来店希望日と時間を相談することから始まります。ただし、弊社では事前のご連絡は不要です。来店いただいた順にご対応させていただいております。来店時には顔写真付きの身分証明書が必ず必要です。運転免許証やパスポート、など、顔写真付きの身元を証明できる書類を事前に用意しておいてください。(マイナ保険証は身分証明書として利用できます)特に初めて利用する場合は、これらの書類がないと手続きができません。ただし、カードローンや消費者金融などの金融機関とは異なり、収入証明の提出や職場への在籍確認、信用情報調査などは一切ありません。そのため、カードローンで上限までお金を借りてしまっている方でも現金を調達することができる方法の一つが質屋の質入れです。そして店頭に品物を持参し、査定をしてもらいます。値段に納得出来た場合は質札(預かり証)と共に現金を受け取ります。質屋によりますが借入金額は少額から自分で決めることが出来ます。逆に金額が大きく、現金を持ち歩くことが心配な場合は指定の口座に振込を依頼することも可能です。

質屋の返済の流れ

次に返済についてご説明します。質屋の借入期間は3ヶ月です。この日を流質期限と呼び、この日付までに元金と月利を返済すれば、預けた品物は戻ってきます。買取りの場合、品物は戻りませんが、質入れや質預かりでは品物を取り戻すことができるため、同じ品物を担保に再度お金を借りることができます。万一、期限内に返済が出来なかった場合でも催促や取り立てなどはありません。3ヶ月目に全額返済が出来ない場合は利息のみ支払うことで借り入れ期限を延長できる仕組みがあります。この利息額は借入時に質屋から渡される質札に提示されています。返済に関するこのような疑問はお客様からよくある質問内容の一つです。次いでよくうかがう質問内容は「仮に借入金が一切払えなかった場合はどうなりますか?」というものですが、万が一借入金が一度も支払われず、お客様から電話やメールなどの連絡が全く無い場合でも全く問題ありません。この状態を質流れと呼び、品物の所有権が質屋に移るため、私たちは品物を販売することで借入金と期間分の金利を回収することができるからです。

こう聞くと、不当に品物を勝手に売られてしまうのではないかと心配になる方もいると思いますが、私たち正規の質屋は、質屋と利用者双方を保護する「質屋営業法」に基づいて運営を行っているため、利用者が不当に高い金利を支払うことや、品物が不当に処分されることは禁止されています。質屋は「質屋営業法」という法律に則って融資のサービスを、「古物商営業法」という法律によって買取サービスを提供できます。これらの許可は店舗を管轄する公安委員会によって発行され、この免許には第〜号という登録番号があり、ウェブサイトや店頭の見えるところに必ず掲示されています。そのため登録番号が無い業者は偽装質屋の可能性が高いです。

偽装質屋の手口とは

参考までに偽装質屋の概要についてお伝えします。簡単に言うと、偽装質屋とはヤミ金です。価値のない物を形式上担保にとって金銭を貸付けますが、実態は年金や健康保険証などを同時に担保に取ることが多く、出資法の特例である年率109.5%以内、もしくはそれ以上の高利を利用者に課し、厳しい取り立てをするケースが日本列島の南側から広まっています。これらの行為は立派な犯罪です。被害者は主に高齢者で、生活に困窮し、消費者庁や国民生活センターなどに相談が相次いでいるようです。このような被害に合わないためにも利用する質屋の登録免許番号の確認は必ず行いましょう。

質屋の利息とお得な情報

私たち正規の質屋での融資にも利息が発生します。店舗ごとに設定されている利息は異なるため、複数の質屋を比較し、最も有利な条件で利用できる店舗を選ぶことが重要ですが、この点において、私たち名古屋の質屋金蔵(キンゾー)では初めてご利用いただくお客様に初回1ヶ月間、質料無料のキャンペーンを行っています。遠方からお車で来られる方も多いため、店舗1階部分に無料駐車場も完備しております。品物があれば即日で現金を手に入れることができますので、特に急な資金が必要な場合にはぜひ、お問い合わせください。

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質屋で担保になる意外な品物まとめ

今回の記事では質屋で担保になる品物について解説してきました。ここでご紹介した品物以外にもゲーム機や着物なども担保とできる質屋も存在しますので、どのような品物を依頼する質屋が取り扱っているかは事前に電話などで確認すると良いでしょう。全ての品物に共通することは「品物の状態を最優先に考えることが重要」ということです。質屋での査定額は、基本的に品物の状態によって大きく変わります。傷や汚れが少なく、使用感がほとんどない場合、査定額が高くなる傾向があります。また、付属品や箱、保証書などが揃っていることも、査定額を上げるポイントとなります。これらの付属品が揃っていることで、品物の信頼性や価値がより高まるため、質屋で高評価を得ることができます。

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